復讐モノ

漫画【セコケチ義妹がすべてを失った話】18話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 家を追い出されることになった加恵は、夫や義母、賢一に責任転嫁し、逆上しました。
  • 賢一は、亡き義父の収入と不釣り合いな暮らしぶりに疑問を持ち、調査していたことを明かします。
  • 追い詰められた義母は、亡き義父が賢一の実の両親が遺した莫大な遺産を投資で使い込み、その事実を隠蔽していたことを白状しました。
  • さらに、加恵はその秘密を偶然知り、義母を脅迫して家の中で権力を握っていたことも明らかになります。
  • すべての真実が暴かれた後も、令美は加恵を家から追い出すという決意を揺るがせませんでした。

【セコケチ義妹がすべてを失った話】第18話をネタバレありでわかりやすく解説する

すべての嘘と裏切りが白日の下に晒され、完全に崩壊した義家族。第18話は、この物語の最終回にふさわしく、セコケチ義妹・加恵が文字通り「すべてを失う」までを描いた、痛快な断罪劇のフィナーレです。

最後の慈悲と金の亡者たち

賢一は、使い込まれた遺産について「返してくれとは言わない」「どうせ返せないだろうし」と、最後の慈悲を見せます。しかし、「この家がある以上、今後もきっと揉める原因になるから売るんだ」と、家の売却という決意は揺るがないことを宣言。売却で得たお金は、自分たちの子供のために貯蓄すると告げました。

すると、その言葉を聞いた加恵は「子供のためってことはうちの分もありますよね!?」と、この期に及んで分け前を要求。義母も「私だって被害者なのよ…!」と泣きつき、令美と賢一は呆れ果てます。

暴かれる浪費生活と夫婦の亀裂

賢一と令美は、彼らの主張を一つ一つ論破していきます。浩二からは十分な生活費が渡されていたこと、加恵が盗んだ品の売上で高級バッグを買っていたこと、そして浩二自身も最近、新車を購入していたこと。彼らが主張する「生活苦」が、単なる浪費の結果であることを暴いていきます。

「やりくりが大変なのに新作のバッグは持ってるのね」という令美の冷静な指摘は、加恵の嘘を完璧に打ち砕きました。

泥舟から逃げる夫「加恵、離婚しようぜ!」

追い詰められた浩二は、「また同居とか本当に無理!」と本音を漏らします。賢一が「そんなにお金がないなら、その新しい車を売ればよくない?」と冷徹な正論を突きつけると、ついに浩二の我慢が限界を超えました。

彼は、これまで自分たちを縛り付けてきた「家族」という言葉を自ら否定し、妻である加恵に向かって衝撃の一言を放ちます。

「加恵、離婚しようぜ!」

そして、彼は自分が別の女性と不倫関係にあることを告白したのでした。

歪んだ愛情の末路

浩二は、自分が加恵と結婚した理由を「兄貴(賢一)が好きだった加恵を、自分のものにしたかっただけかも」と語ります。そして、「兄貴の方がいいなら独身になって堂々と奪いにいけば?」と、もはや愛情が一片も残っていないことを突きつけました。

最後の絶縁宣言

逆上した加恵は「あんたさえいなければ…!」と令美に掴みかかりますが、賢一がそれを制止します。「勝手な妄想でこれ以上妻を侮辱するのは許さない」「君にはもう二度と関わりたくない」。

そして、賢一は最後の切り札を切ります。「今後もし俺たちの前に現れたら、訴えることも検討するから」。彼は、令美が加恵の恐ろしい母親に会ってきた事実を突きつけ、「この家を出て行くところがないなら、ご実家に戻られたら?」と、加恵にとって最大の恐怖をちらつかせました。

自分の母親にだけは会いたくない加恵は、その言葉に完全に沈黙。賢一は「俺たちだってわざわざ他人の事情に口を挟もうとは思わない」「だから加恵ちゃんも、俺たちの家の事情にこれ以上口出ししないでくれるかな?」と、完全なる絶縁を言い渡したのでした。

【セコケチ義妹がすべてを失った話】18話を読んだ感想(ネタバレあり)

まさに圧巻の最終回でした。これまでの鬱憤を全て吹き飛ばしてくれる、最高のカタルシスが詰まっていました。特に、完全に覚醒した賢一の姿には胸が熱くなりました。彼が一つ一つの嘘を冷静に、そして論理的に打ち砕いていく様は、見ていて本当に痛快でした。

浩二が離婚と不倫を告白する展開は衝撃的でしたが、ある意味で必然だったのかもしれません。嫉妬と欲望だけで結ばれた彼らの関係は、金の切れ目が縁の切れ目。自業自得という言葉がこれほど似合う夫婦もいないでしょう。

そして、最後の賢一の「実家に戻られたら?」という一言。これは、加恵の最大の弱点を突いた、完璧なチェックメイトでした。物理的な暴力や罵倒よりも、彼女が最も恐れる母親の存在をちらつかせることで、二度と関わってこないように釘を刺す。賢一の成長と、令美から学んだであろう戦略性の高さを感じさせる、見事な幕引きでした。タイトル通り、加恵が「すべてを失った」瞬間を見届けられて、読者として大満足です。

【セコケチ義妹がすべてを失った話】18話のネタバレまとめ

  • 賢一は、使い込まれた遺産の返済は求めない代わりに、トラブルの元凶である家を売却し、そのお金を子供のために貯蓄すると宣言しました。
  • 令美と賢一は、生活苦を訴える義弟夫婦の主張が、単なる浪費によるものであることを証拠と共に暴きます。
  • 金銭的な逃げ道を失った浩二は、加恵に離婚を切り出し、自らが不倫していることを告白しました。
  • 逆上した加恵に対し、賢一はこれ以上関わるなら訴訟も辞さないと通告。さらに、令美が加恵の実家を訪ね、母親に会ったことを突きつけ、加恵を精神的に完全に追い詰めました。
  • すべてを失った加恵は、賢一一家の前から姿を消し、物語は完結します。

◁前の記事はこちらから

あわせて読みたい
漫画【セコケチ義妹がすべてを失った話】17話あらすじから結末まで全てネタバレ解説
漫画【セコケチ義妹がすべてを失った話】17話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

▷次の記事はこちらから

あわせて読みたい
漫画【セコケチ義妹がすべてを失った話】19話あらすじから結末まで全てネタバレ解説
漫画【セコケチ義妹がすべてを失った話】19話あらすじから結末まで全てネタバレ解説
ABOUT ME
コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
記事URLをコピーしました