【死ぬまでバズってろ】2話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 底辺フリーターのタパ子が、偶然撮影したひき逃げ動画をSNSに投稿しました。
- 動画は爆発的に拡散し、犯人である有名アナウンサー逮捕のきっかけとなります。
- 一躍時の人となったタパ子は承認欲求を満たされ、さらなる「バズ」を求めるようになりました。
- 自身の配信を見ていた警察官の渡辺と出会い、奇妙な関係が始まります。
【死ぬまでバズってろ】第2話をネタバレありでわかりやすく解説する
ひき逃げ犯逮捕のきっかけを作り、一躍時の人となったタパ子。第2話では、一度味わった「バズ」の快感を忘れられず、彼女がさらに危険な道へと足を踏み入れていく様子が描かれます。
次なる「バズ」への渇望と告発チャンネルの開設
あれから、タパ子のSNSアカウントはフォロワーの伸びが完全に止まってしまいました 。一度目の成功で得た熱狂が冷めていくのを感じた彼女は、「うーん やっぱり一発じゃなあ・・・・・・」と焦りを見せ始めます 。「もっと手っ取り早くバズるやつ なんか無いかなー」と、次なるバズのネタを探し求めるのです 。
そこで彼女は、自身のYouTubeチャンネルを開設 。ライブ配信で100人以上の視聴者に「どんなのがいいと思う?」と次の企画を相談します 。すると、ある視聴者から「また悪い人捕まえるとか」というコメントが 。これを見たタパ子は、「それじゃん!!!」と閃きました 。
早速、彼女はSNSで「[告発募集]」と銘打ち、「悪いことしてる人、捕まえてほしい人 居たら教えてねん」とフォロワーに情報提供を呼びかけます 。
しかし、彼女のもとにDMで届くのは、「元彼氏にDVされた上に浮気されました。晒して下さい。」といった個人的な恨みや、「八王子で犬が逃げたので捕まえてください」といったスケールの小さい依頼ばかり 。
「はぁー こんなのでバズるわけないじゃんっ」と、タパ子は大きく失望するのでした 。
舞い込んだ一筋の光と執念の特定
「何か私が一発逆転する何か・・・」とカップ麺をすすりながら落ち込んでいたその時、彼女のスマホが一件のメッセージを知らせます 。DMを開くと、そこには「この人絶対盗撮してますよね! 場所は東横線の自由が丘駅です!!」というメッセージと共に、盗撮犯と思わしき男の後ろ姿が写った写真が添付されていました 。
写真には男の横顔や、特徴的な時計と鞄が写っています 。タパ子はネットの画像検索で特定を試みますが、無数の似たような画像が出てくるだけで、有力な情報は得られません 。「やっぱり信じられるのはインターネットより現実世界か」と呟き、彼女は自らの足で現場へ向かうことを決意します 。
情報提供があった自由が丘駅のエスカレーターで張り込むタパ子 。しかし、「1日に何万人もの人が利用してるのにエンカウントできるわけないか・・・」と、無謀な挑戦だったと諦めかけます 。その瞬間、彼女の目にDMの写真と全く同じ時計と鞄を身につけた男の姿が飛び込んできました 。
「待って待って待って・・・・・・似てない・・・・・・?」「絶対コイツしかいない!!!!」 。執念が、奇跡的な遭遇を引き寄せたのです。
盗撮犯への突撃と新たなバズの成功
ターゲットを発見したタパ子は、「これは絶対インターネットに収めるぞ!!」とスマホを構え、男に突撃します 。彼女は「私 YTuber タパ子です!」と堂々と名乗り、盗撮の証拠写真を突きつけます 。
「これって犯罪ですよ!」と問い詰めると、男は「は?知らねーよ」「人違いだよ!!ブス!!」と激しく動揺し、その場から逃げ去ってしまいました 。
タパ子は冷静にその一部始終を撮影しており、「ふう ま どっちでもいいんだけどさ」と呟きながら、早速動画を投稿します 。タイトルは「盗撮犯に直撃してみた」 。彼女は「うししし これは伸びるだろうなー」と、新たなバズの成功を確信するのでした 。
その予感は的中。動画はすぐに話題となり、コメント欄には「この人って塾講系Y-TUBEチャンネルやってない?」という有力な特定情報まで寄せられます 。タパ子は、再び世間の注目を集めることに成功したのです。
成功の祝杯と歪んだ正義感の芽生え
祝杯をあげるため、タパ子は警察官の渡辺を居酒屋に呼び出します 。彼女は「まさか本当に逮捕されちゃうなんてねー」と、自分の動画がきっかけで盗撮犯が逮捕されたことに上機嫌です 。
この一件で、盗撮犯が登録者数5万人の有名な予備校講師YouTuberだったことが判明 。タパ子のフォロワーは一気に2万人にまで増加しました 。渡辺が「有名になったら顔バレ気をつけないと!」と心配すると、タパ子は意外な過去を打ち明けます 。
彼女はバツイチで、元夫からDVを受けていた上に、彼の借金を背負わされていたのです 。暴力と借金から「やっと別れられた」と語る彼女は、「だからもう絶対見つかりたくない」と、顔出し配信をしない理由を明かしました 。
そして、彼女の口から驚くべき言葉が紡がれます。「今回の逮捕もたくさんの人に感謝されてもっと人のためになりたいって」「私にも正義ってもんがあるから」 。彼女の中で、承認欲求が歪んだ正義感へと変わり始めていたのです。
ダークヒーロー宣言と新たな出会い
タパ子は高らかに宣言します。
「私はこれからインターネットのダークヒーロー タパ子になるのだよ」 。すっかり酔った彼女は、「ちょーっとネットで有名なコとやりたいだろ〜?」と渡辺をからかい、強引にホテルへ誘いますが、呆れた渡辺は一人で帰ってしまいました 。
一人になったタパ子が入ったパスタ屋。そこで彼女は、人生で初めて一人で飲食店に入ったという、悲しげな表情の女性と相席になります 。意気投合した二人ですが、会話の中で女性は例のひき逃げ事件の話を切り出しました 。
そして、タパ子に衝撃の事実を告げるのです。
「あのアナウンサー 私の父なんです」
タパ子が社会的に葬った、ひき逃げ犯の娘が、今、目の前に現れたのでした。
【死ぬまでバズってろ】2話を読んだ感想(ネタバレあり)
第1話の衝撃的なバズから一転、早くも次なる刺激を求めるタパ子の姿に、SNSの持つ中毒性の恐ろしさを改めて感じさせられました。「告発チャンネル」というアイデアは、現代ならではの正義の形とも言えますが、一歩間違えればただの私刑(リンチ)になりかねない危うさを孕んでいます。
特に印象的だったのは、タパ子が自らの行動を「正義」だと語り始めたシーンです。彼女が元夫から受けたDVの経験は、間違いなく彼女の心に深い傷を残したことでしょう。その経験が、「悪い奴は許さない」という歪んだ正義感に繋がり、「ダークヒーロー」を名乗らせるに至ったのかもしれません。人のためにという大義名分を得た彼女の暴走は、もう誰にも止められないのではないでしょうか。
そして、ラストの引きは圧巻の一言でした。自分の「正義」によって人生を狂わされた、まさに被害者の家族との遭遇。タパ子はこの事実を知った時、何を思うのでしょうか。彼女の振りかざす正義は、この出会いによってどう変化していくのか。物語が予測不能な領域に突入したことを確信させる、最高の終わり方だったと思います。
【死ぬまでバズってろ】2話のネタバレまとめ
- フォロワー数の伸び悩みに焦ったタパ子は、視聴者の提案で「告発チャンネル」を開設し、悪事を働く人物の情報を募集します 。
- 寄せられた盗撮犯の情報を元に現地で張り込み、ターゲットを発見。突撃動画を撮影・投稿し、再び注目を集めることに成功します 。
- 祝杯をあげる中で、タパ子は渡辺にDV被害に遭っていた過去を告白し、「インターネットのダークヒーローになる」と宣言します 。
- 物語の最後に、タパ子は偶然入った飲食店で、以前のひき逃げ事件で逮捕されたアナウンサーの娘と出会ってしまいます 。
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