【死ぬまでバズってろ】6話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • タパ子が拡散した不倫動画はフェイクだと判明し、彼女は自分が騙されていたことに気づきました。
  • 最悪の事態は免れたものの、タパ子はアナウンサーの娘、麻子に嘘をついてその場を切り抜けます。
  • 麻子から新たな芸能人御用達のBARで開かれる誕生日会に誘われ、タパ子は次なる「バズ」のチャンスを掴みます。
  • パーティーで人気俳優の楠木速斗と遭遇し、彼が別のタレントとキスする決定的瞬間を盗撮することに成功しました。

【死ぬまでバズってろ】第6話をネタバレありでわかりやすく解説する

人気俳優の特大スキャンダルをその手に収めたタパ子。第6話は、その成功に酔いしれる彼女の暴走と、それに伴う倫理観の完全な麻痺、そして彼女自身が「ネタ」として狙われる新たな脅威の始まりを描く、スリリングな物語です。

犯罪と涙の境界線

パーティーの興奮冷めやらぬまま、タパ子は早朝6時に渡辺の部屋へ押しかけます 。夜勤明けで疲れ果てた彼に、彼女は撮ったばかりのキス写真を見せびらかし、「まじでやべぇー画像撮れちゃったから見て……」と大はしゃぎします 。

しかし、警察官である渡辺の反応は冷ややかでした。

それ絶対ネットに貼るなよ!!!」と一喝し、彼女の行為が「盗撮」という犯罪であることを突きつけます 。そして、「浅野さんに手錠かけなきゃいけないなんて…」と、本気で逮捕も辞さない構えを見せるのでした 。

その言葉に、タパ子は子供のように泣きじゃくります。しかし、その涙は自らの罪を悔いたものではありませんでした。

せっかく…いいネタ仕入れたのに…」と、絶好のバズの機会を奪われたことへの悔し涙だったのです 。

さらなるスクープと危険な賭け

渡辺に諭され、一度は諦めたかに見えたタパ子。しかし、彼女は決して諦めませんでした。キス写真がダメならと、楠木と女性が手をつないでいる、より証拠能力の低い写真を選び出し、「これたまたま写り込んじゃったからセーフだよね」と、法の抜け穴を探ろうとします 。

その時、渡辺は何気なくパーティーの様子を尋ねます。

目が充血してる人とか変な臭いする人とかいなかった?」 。その言葉に、タパ子は奥のテーブルで客が「巻きタバコ」を作っていたことを思い出します 。渡辺はそれを聞き、「大麻吸ってたっぽいな~」と推測しました 。

常人であれば恐怖を覚えるこの状況に、タパ子の目は輝きます。これはキスの写真以上の特大スクープ。「でもよかった~!動画にできそうなネタ撮れてて!」と、彼女は新たな獲物を見つけた狩人のように喜ぶのでした 。

届かなかった告白

その夜、渡辺の家に泊まることになったタパ子。翌朝、彼女は「私実は今度引っ越すんだ~!」と、稼いだ金で新しいマンションを契約したことを嬉しそうに報告します 。

そんな彼女の姿を見て、渡辺はこれまで胸に秘めていた想いを打ち明けることを決意します。「浅野さんにとって俺ってなんなの…?」と、二人の曖昧な関係に疑問を呈し、勇気を振り絞って告白しようとします 。

俺は浅野さんのこと本気で考えてるから!俺と付き合ってくだ…

しかし、彼の真剣な言葉が最後まで紡がれることはありませんでした。タパ子は彼の告白の途中で、安らかに寝息を立てていたのです

成功の果てに芽生えた新たな狂気

後日、タパ子は渡辺の手を借りながら、家賃16万円のデザイナーズマンションへの引越しを完了させます 。前の部屋を「超汚いもん!」と言い放ち、これからの華やかな生活に胸を躍らせるのでした

彼女の言う通り、「大麻パーティー」の告発動画は再生数を伸ばし続け、フォロワーも順調に増加 。投げ銭も増え、彼女の活動は順風満帆に見えました

しかし、ある日、彼女は自分のフォロワーがたった「5人」減っていることに気づきます 。この些細な変化が、彼女を極度の不安に陥れます。

どうしよう……もしかしてヤバい…?」 。成功の裏側で、常に数字に追われるプレッシャーが彼女を蝕んでいたのです。

そして、彼女は恐ろしい結論に達します。

情報を提出できないなら私には価値がない」 。追い詰められた彼女は、ついに自ら事件を「創り出す」ことを決意します。

ネタが無いなら自分で作ればいい

狩人から獲物へ

タパ子は、再びあの会員制BARを訪れます。しかし、大麻騒動のせいで、パーティーにいた客は全員出入り禁止になっていました。諦めきれない彼女でしたが、インターホンの越しに「女の子帰らすの!?入れてあげようよ!!」という楠木の声が聞こえる。

その声がきっかけとなり、店長は「じゃあカナコちゃんいいよー!」と、特別に彼女を招き入れました 。

中で二人きりになると、楠木はネットの騒動について「全然ダメージないよ」と平然と言い放ちます 。彼は、犯人は自分に嫉妬した「男だって思ってるんだー」と語り、タパ子への疑いを全く見せません 。

油断したタパ子は、彼の女性を見下すような言動に嫌悪感を抱きながらも、次なるネタを引き出すために彼に取り入ります。そして、まんまとLINEを交換し、次の約束を取り付けることに成功するのでした。

なんか思ってたより人生って楽勝かもしんない」 。

そう高を括り、勝利を確信するタパ子。しかし、彼女が去った後、楠木は静かに電話をかけ、マネージャーにこう告げるのでした。

パーティーの写真流出させた犯人 見つけたかも

タパ子が気づかぬうちに、彼女は獲物を狙う「狩人」から、狡猾な俳優に狙われる「獲物」へと立場を逆転させられていたのです。

【死ぬまでバズってろ】6話を読んだ感想(ネタバレあり)

今回のエピソードは、タパ子の狂気が新たなステージに突入したことを明確に示した回でした。特に「ネタが無いなら自分で作ればいい」というセリフには、背筋が凍る思いです。彼女はもはや、偶然見つけた悪事を暴くのではなく、自ら事件を創り出し、人々を陥れることを厭わない怪物へと変貌してしまいました。

その一方で描かれる渡辺の純粋な想いが、あまりにも切ないです。彼の必死の告白が、無垢な寝顔によって遮られるシーンは、二人の心が決定的にすれ違ってしまったことを象徴しているようでした。彼はタパ子を現実世界に引き戻そうとしますが、彼女の心はもはや、数字とバズという仮想の世界に完全に囚われてしまっています。

そして、最後の楠木の電話。タパ子が勝利を確信したまさにその瞬間に、彼女が巨大な罠に足を踏み入れたことが明かされる展開は、見事としか言いようがありません。自分を「狩人」だと思っていた彼女が、実は最初から手のひらの上で踊らされていた「獲物」だった。この衝撃の事実が、今後の物語にどのような波乱を巻き起こすのか。予測不能な展開に、次週が待ちきれません。

【死ぬまでバズってろ】6話のネタバレまとめ

  • タパ子は盗撮したキス写真を渡辺に見せますが、犯罪だと諭されて投稿を断念します。
  • しかし、パーティーで大麻が使われていた疑惑に気づき、それをネタに動画を投稿して再びバズることに成功します。
  • 渡辺はタパ子に真剣な想いを告白しますが、彼女は寝ていて全く聞いていませんでした。
  • フォロワー数の減少に追い詰められたタパ子は、「ネタが無いなら自分で作ればいい」と、自ら事件を画策することを決意します。
  • 人気俳優の楠木に接近しますが、彼が既にタパ子を犯人だと特定していることを知らず、逆に彼の罠にはまってしまいます。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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