【死ぬまでバズってろ】10話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 3ヶ月後、タパ子は楠木のスクープで成功を収め、新しいマンションに引っ越していました 。
- 渡辺とのディナー中、彼がリハビリ病院を経営する裕福な家庭の息子であることが判明します 。
- 渡辺はタパ子に真剣な想いを告白しますが、彼女は過去のトラウマから「他人に人生を委ねる」ことを恐れ、その告白を断ります 。
- 渡辺と別れた直後、タパ子のチャンネル登録者数が50万人を突破し、彼女の元に「200%バズります」という謎のタレコミ情報が届きました 。
【死ぬまでバズってろ】第10話をネタバレありでわかりやすく解説する
渡辺との決別を選び、自らの力で成功を掴むと決意したタパ子。第10話は、謎のタレコミに導かれた彼女が、文字通り身を削って究極の「バズ」を手に入れ、その狂気が新たな悲劇を呼び起こす、衝撃の物語です。
渋谷の惨劇、仕組まれた罠
謎のメッセージに示された場所、渋谷のスクランブル交差点にやってきたタパ子 。サングラスで顔を隠し、「顔出ししてないから渋谷も堂々と歩けるわ」と、まだ自分の正体が世間に知られていないことに安心していました 。
しかし、交差点を渡りきろうとしたその瞬間、背後から何者かに強くぶつかられます 。直後、背中に冷たい感触と、腹部に鋭い痛みが走りました。彼女は、通り魔に刺されてしまったのです 。
周囲は一瞬にしてパニックに陥りますが、野次馬の中には倒れた彼女にスマートフォンを向ける者もいました 。
史上最悪のライブ配信
血を流し、薄れゆく意識の中でタパ子が思ったのは、死の恐怖ではありませんでした。これこそが、最高の「ネタ」になるという確信です。彼女は最後の力を振り絞り、野次馬に向かって叫びます。
「私を撮れェエエエ」
「早く!!みんな動画を回して!!」
救急隊員が駆けつけ、騒然とする現場。ストレッチャーで運ばれながらも、彼女は自分に向けられたカメラをまっすぐに見つめ、笑顔で言い放ちました。
「YTuberのタパ子です!登録よろしくね!」
自らの命の危機すらもバズの材料に変える。その狂気的な行動により、彼女はついに世間に対して顔を晒したのでした 。
100万人への血塗られた道
タパ子が病院で目を覚ますと、丸一日が経過していました 。家族もいない彼女は、病室のテレビで自らが刺されたニュースを目にします 。そこに映し出された、呂律の回らない無様な自分の姿に「ブスすぎる」と愕然としますが、それ以上に衝撃的な事実が彼女を待っていました 。
事件のニュースがテレビで大々的に報じられた結果、彼女のチャンネル登録者数は、なんと100万人を突破していたのです 。
この事実にタパ子は歓喜し、すぐさま病室からライブ配信を開始 。
犯人が以前に彼女が告発した盗撮犯の塾講師だったことを明かし、「自分のしたことに責任持てよって感じ」と被害者であるにもかかわらず不敵に笑います 。この配信は2万人以上が同時視聴し、多額の投げ銭が飛び交う大成功を収めました 。
孤独の果てに下した決断
しかし、配信を終え一人になると、麻酔が切れた傷の激痛が彼女を襲います 。痛みに悶える中、彼女の脳裏に浮かんだのは、これまで自分が傷つけてきた人々の恨みのこもった顔でした 。それでも彼女は、「だから私はそれでも上にいく」と、孤独に耐えてでも成功する道を選ぶ覚悟を固めます 。
退院後、世間では「刺された人」として有名になったタパ子ですが、事件の熱が冷めると共に、登録者数は再び減少を始めます 。
「バズってないと私には何の価値もない」。そう確信した彼女は、これまでで最も反響のあったネタが「恨まれて刺される」ことだったという、恐ろしい事実に辿り着くのでした 。
数字を取り戻すため、彼女は新たなネタを探し始めます 。
渡辺との最悪の再会
タパ子が次なるターゲットとして選んだのは、渋谷区の有名な「ゴミ屋敷」 。住人に無断で庭を掃除するという「ドッキリ」企画をライブ配信しながら決行します 。
しかし、「人の家で何やってる!!!」とすぐに見つかってしまいます 。その男性の顔を見て、タパ子は絶句。そこにいたのは、なんと渡辺でした 。
タパ子が助けを求める間もなく、渡辺は駆けつけた同僚の警官に指示を出します。そして、変わり果てたタパ子に、冷たく言い放つのでした。
「こちら犯人と思われる女性を確保!!」
「住居侵入の現行犯で逮捕します!!」
【死ぬまでバズってろ】10話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回は、まさに息をのむ展開の連続でした。タパ子が自ら刺されるという衝撃的な事件から幕を開け、その悲劇すらも自身のチャンネル登録者数を増やすための「コンテンツ」に変えてしまう彼女の姿には、もはや狂気しか感じません。「私を撮れ」と叫ぶシーンは、本作を象徴する名場面と言えるでしょう。
100万人の登録者を達成した後の、病室でのライブ配信も非常に印象的でした。普通ならトラウマになるような出来事を、笑い話に変えてしまう彼女。しかし、配信が終わった後に襲い来る激痛と孤独は、彼女が払っている代償の大きさを物語っています。成功の光が強まるほど、彼女の心の闇もまた深くなっているように感じました。
そして、ラストの渡辺との再会。なぜ彼がゴミ屋敷にいたのか、タパ子を現行犯逮捕した彼の真意は何なのか。多くの謎を残す、最高のクリフハンガーでした。信じられる唯一の存在だったはずの渡辺に逮捕されるという皮肉な結末は、タパ子の孤独な戦いが、さらに過酷なステージへと進んだことを示唆しています。次回の展開が全く読めません。
【死ぬまでバズってろ】10話のネタバレまとめ
- 謎のタレコミに誘導されたタパ子は、渋谷のスクランブル交差点で何者かに刺されてしまいます 。
- 彼女は自らの命の危機的状況を「バズのチャンス」と捉え、野次馬に撮影を促し、ついに顔を公開しました 。
- この事件がテレビで大々的に報じられた結果、彼女のチャンネル登録者数は100万人を突破します 。
- 退院後、事件の話題性が薄れて登録者数が減少し始めると、彼女は新たなバズを求めて渋谷の「ゴミ屋敷」の無断清掃配信を計画します 。
- しかし、その家の関係者として現れたのは、なんと警察官の渡辺でした。彼はタパ子を住居侵入の現行犯で逮捕します 。
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