【呪術廻戦モジュロ】ネタバレ解説!あらすじや考察・感想まとめ

ずっちー

『呪術廻戦』の連載終了から約1年、完全新作として突如発表されたスピンオフが『呪術廻戦≡(モジュロ)』です。芥見下々先生が原作を続投し、本編の未来を舞台に、なんと宇宙人が登場するという衝撃的な展開で多くのファンを驚かせました。物語の中心となるのは、乙骨憂太と禪院真希の子孫である兄妹であり、単なる後日譚に留まらない、全く新しい呪術の世界がここから始まります。

この記事では、多くの謎に包まれた『呪術廻戦モジュロ』の第1話について、詳しいあらすじから登場人物、そして気になる考察や読者の感想まで、ネタバレを交えながら徹底的に解説していきます。物語の核心に迫る情報をお届けしますので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事で分かること
  • 『呪術廻戦モジュロ』第1話の詳しいあらすじ
  • 乙骨の子孫をはじめとする主要な登場人物の関係性
  • 宇宙人の正体や宿儺との関連性などの考察ポイント
  • 作品に対する読者のリアルな感想や評価

【呪術廻戦モジュロ】ネタバレ|基本情報を解説

  • 1話のあらすじを分かりやすく紹介
  • 主要な登場人物とその関係性
  • 乙骨と真希の孫が主人公に
  • 作画は岩崎優次先生が担当

1話のあらすじを分かりやすく紹介

物語の幕開けは、本編の最終決戦「人外魔境新宿決戦」から68年の歳月が流れた西暦2086年。ネバダ州上空に浮かぶ宇宙船内では、シムリア星人を名乗る地球外生命体たちが会議を開いています。彼らの議題は、地球の中でも特に日本人に多く見られる「呪力」という特異なエネルギーを持つ存在の調査でした。その任を受け、監査役である「マルル・ヴァル・ヴル・イェルヴリ」、通称マルが日本の京都へと降り立ちます。

マルが古都・京都で出会ったのが、本作の主人公である乙骨真剣(おっこつ つるぎ)と乙骨憂花(おっこつ ゆうか)の兄妹です。この時代、かつて羂索が引き起こした混乱の余波は未だ色濃く残っています。日本人が持つ呪力が新たなエネルギー源として世界中から注目され、特に呪力の高い子供たちが狙われる人身売買が横行する、危険な世の中になっていました。

兄妹は、今は亡き祖父・乙骨憂太の形見である指輪を巡って激しく対立しています。そんな中、彼らは呪詛師が仕掛けた「決まった道順で通ると転送される」という裏道トラップによって、少年が攫われる現場に遭遇してしまいます。妹の憂花を危険から遠ざけたい兄・真剣の想いは、憂花の反発を買い、二人の溝はさらに深まります。口論の末、今度は憂花自身が呪詛師に捕らえられてしまいました。

一部始終を見ていたマルは、善意から兄妹の仲裁に入ろうとしますが、結果的に憂花が拉致される一因を作ってしまいます。責任を感じるマルに対し、真剣は一度は「助けになんていかない」と背を向けます。しかし、それは本心ではありませんでした。マルの言葉と、心の奥底にある妹への想いに突き動かされた彼は、「殴りに行く」という荒々しい言葉で決意を固めます。こうして、呪力を持たない祖父の孫と、地球文化に疎い宇宙人という、異色でどこか頼りないコンビが、妹を救うため呪詛師のアジトへ乗り込むところで、物語の第1話は幕を閉じます。

主要な登場人物とその関係性

『呪術廻戦モジュロ』第1話では、今後の物語を牽引していくことになる3人の主要キャラクターが紹介されました。それぞれが複雑な背景と個性を持ち、彼らの関係性が物語の面白さの核となります。

キャラクター名特徴・能力
乙骨 真剣(おっこつ つるぎ)乙骨憂太と禪院真希の孫(兄)、11歳。祖母の天与呪縛を不完全に受け継いだのか、呪力はほぼゼロに近い。その代わり、優れた身体能力と、日々の鍛錬で習得したシン・陰流の剣術を武器とする。祖父の形見の指輪を巡り妹と確執があるが、その根底には妹を守りたいという強い責任感が存在する。
乙骨 憂花(おっこつ ゆうか)真剣の妹、10歳。兄とは対照的に豊富な呪力を持ち、自身の呪力を鋭い爪のように具現化する生得術式「狗顎爪(くがくそう)」の使い手。気が強く兄に反発するが、それは兄の努力を認められない自分への苛立ちの裏返しでもある。祖父や祖母への思慕が強い。
マルル・ヴァル・ヴル・イェルヴリ(通称:マル)シムリア星人の監査役。額に第三の目を隠し持っている。呪術師の調査という任務で地球に来たが、たこ焼きの味に感動するなど、地球文化への順応性が高い。お人好しで少し天然な性格が、緊迫しがちな兄妹の間の緩衝材となっている。

物語の軸となるのは、乙骨兄妹が抱える根深い確執です。呪力を持たない真剣は、かつての自分を重ねた祖母・真希からお守りとして、祖父・憂太の形見である指輪を託されました。しかし、術師としての才能に恵まれた憂花は、その指輪を自分が受け継ぐべきだったと考えており、兄が不当に指輪を所有していると誤解しています。この価値観のすれ違いが、二人の間に深刻な溝を生んでいるのです。

この複雑な兄妹関係に、宇宙人という異分子であるマルが加わります。彼は純粋な善意で二人を理解しようとしますが、文化の違いや常識のズレから、しばしば事態をかき乱してしまいます。しかし、彼の真っ直ぐな言葉や行動が、意固地になった兄妹の心を動かすきっかけにもなっています。彼ら3人が今後、数々の困難を通して互いの誤解を解き、一つのチームとしてどのように成長していくのか、その過程が大きな見どころとなるでしょう。

乙骨と真希の孫が主人公に

本作最大のサプライズは、主人公が乙骨憂太と禪院真希の孫であるという点です。『呪術廻戦』本編の最終巻に収録されたエピローグでその存在は示唆されていましたが、スピンオフの主役に抜擢されるという展開は、多くのファンの予想を遥かに超えるものでした。この設定は、単なるファンサービスに留まらず、物語のテーマ性にも深く関わってきます。

兄の真剣は、呪力をほとんど持たない代わりに常人離れした身体能力を有しています。これは、まさしく祖母である真希が背負った「天与呪縛」の影響を色濃く感じさせる体質です。しかし、真希ほど完全に呪力から切り離されているわけではなく、シン・陰流の型を扱えるあたり、不完全な形でフィジカルギフテッドの特性を受け継いだものと考えられます。彼が振るう刀「火之夜藝(ほのやぎ)」の一閃は、今後の戦いで重要な役割を果たすに違いありません。

妹の憂花は、兄とは正反対に、術師としての豊かな才能を持って生まれてきました。しかし、その気の強い性格や、呪力のない兄に対する複雑な感情は、かつて同じように才能の差に苦しんだ禪院家の姉妹、真希と真依の関係を思い起こさせます。祖父母から受け継いだ「力」と「業」が、この兄妹にどのような運命をもたらすのか。特に、真希が真剣に遺した「失うことが強さになる」「残すことも大事」という言葉は、彼女自身の壮絶な過去を踏まえた非常に重いものです。この言葉が、孫である真剣にとっての祝福となるのか、それとも新たな悲劇を招く呪いとなるのか、注目すべきポイントと言えます。

作画は岩崎優次先生が担当

『呪術廻戦モジュロ』は、芥見下々先生が原作と詳細なネーム(コマ割りやセリフ、キャラクターの配置などを描いた設計図)を担当し、作画を『暗号学園のいろは』でその高い画力を証明した岩崎優次先生が手掛けるという、豪華なコラボレーションで制作されています。この分業体制により、本編とは異なる新たなビジュアルの魅力が生まれています。

岩崎先生の作画は、緻密な描き込みとキャラクターデザインの巧みさが特徴です。『暗号学園のいろは』でも見られた、美麗でスタイリッシュな絵柄は、本作の「近未来SF」という世界観に見事に調和しています。キャラクターの表情が非常に豊かで、芥見先生の原作ネームが持つ独特のテンポ感を、生き生きとしたビジュアルで表現することに成功しています。特に、マルのようなコミカルなキャラクターの愛嬌ある描写は、岩崎先生ならではの持ち味です。

一方で、長年の『呪術廻戦』ファンの中には、芥見先生の描くダークでどこか不気味な雰囲気とは異なる、明るく可愛らしい絵柄に対して、「呪術っぽくない」「脳が呪術だと認識できない」といった戸惑いの声があるのも事実です。これは作品のテイストが大きく変化したことによるもので、個人の好みが分かれる点でしょう。しかし、芥見先生の鋭いストーリーテリングと、岩崎先生の卓越した画力が見事に融合し、これまでの『呪術廻戦』にはなかった化学反応を起こしていることは間違いありません。

【呪術廻戦モジュロ】ネタバレ|謎と感想を考察

  • なぜ宇宙人が登場するのか?
  • 宿儺との関係はあるのか?
  • 未来の虎杖悠仁はどうなった?
  • 読者の感想や評価をまとめ
  • 今後の展開についての考察

なぜ宇宙人が登場するのか?

『呪術廻戦』という現代日本を舞台にしたダークファンタジーの世界に、突如として「宇宙人」というSF要素が持ち込まれたことは、多くの読者に大きな衝撃を与えました。しかし、これは単なる突飛なアイデアではなく、『呪術廻戦』本編で意図的に残された数々の謎を、より大きなスケールで解き明かすための重要な鍵となる可能性があります。

最大の謎は、物語の根幹に関わる「なぜ日本人、あるいはその血を引く者だけが呪力を持つのか」という点です。作中でマルたちシムリア星人は、日本人を「自分たちと近い力を持つ人種」と明確に認識していました。このことから、太古の昔にシムリア星人が地球、特に日本列島に来訪し、その血が現代の日本人に受け継がれたことで呪力が発現したのではないか、という壮大な仮説が立ちます。日本の神話や「虚ろ舟」のような伝承が、実は古代における宇宙人との接触の記録だった、という解釈もできるかもしれません。

また、本編に登場した重要キャラクターである「天元」や「天使」といった存在も、その正体が宇宙由来の生命体、あるいはそれに類するものであったと考えると、多くの点に説明がつきます。天元が日本全土に結界を張り続け、外からの干渉を極端に嫌っていたのも、他の宇宙勢力や、呪力を狙う海外の人間から、貴重な「呪力保有者」のコミュニティを守るためだったのかもしれません。このように、宇宙人の登場は物語の世界観を飛躍的に広げ、呪力の起源という根源的な謎に迫るための、大胆かつ合理的な布石だと考えられます。

宿儺との関係はあるのか?

シムリア星人であるマルが登場したことで、本編最強の「呪いの王」であった両面宿儺の出自についても、全く新しい角度からの考察が活発になっています。彼がかつて人間でありながら、腕が4本、顔が2つという異形の姿をしていた理由は、本編では「元々そういう形で生まれた」としか語られず、謎に包まれたままでした。

しかし、シムリア星人のマルが額に第三の目を持ち、戦闘時に顔に宿儺と酷似した紋様が浮かび上がること、そして彼に「双子の弟」がいるという設定が明かされたことで、宿儺とシムリア星人の間に何らかの関連性があるのではないかと強く推測されています。

考えられる仮説

  • 宿儺=シムリア星人説: 最も直接的な仮説で、宿儺自身が古代に地球へ飛来したシムリア星人そのものであったという説です。
  • 宿儺=混血説: 宿儺の親、あるいは祖先の代にシムリア星人との交わりがあり、その異星の血を色濃く受け継いだことで、人間離れした異形の姿と強大な力を得たという説です。
  • 収斂進化説: 直接的な血のつながりはないものの、呪力という特殊なエネルギーを極限まで高めた結果、人間という種がシムリア星人と似たような形態(第三の目や紋様、異形化など)に行き着く、という考え方です。

平安時代に宿儺が感じていたという孤独や「緊張感」も、単に周囲の人間が弱かったからではなく、同等の力を持つ敵対的な宇宙人との戦いが背景にあった可能性を示唆しています。このスピンオフで、千年の時を超えて呪いの王の本当の秘密が明かされることになるかもしれません。

未来の虎杖悠仁はどうなった?

『呪術廻戦』本編の主人公として、過酷な運命を背負い続けた虎杖悠仁。彼のその後についても、第1話で非常に興味深い言及がありました。物語の舞台である2086年の世界において、ある呪詛師が過去の強力な術師の名前を挙げる際に、現代最強と謳われた「五条悟」と並べて「虎杖悠仁」の名を口にするシーンがあります。

このわずかな描写から、虎杖が本編終了後も術師として研鑽を続け、最終的には五条悟と比肩するほどの歴史的な大術師として、後世に名を残す存在となったことがうかがえます。宿儺の器として利用され、多くの仲間を失いながらも戦い抜いた彼の人生が、未来で正当に評価されているという事実は、多くの読者にとって感慨深いものがあるでしょう。

ただし、呪詛師のセリフの文脈や「21世紀中に荼毘に伏している」という表現から、2086年の時点では虎杖も既に故人である可能性が極めて高いと考えられます。彼が天寿を全うしたのか、あるいは新たな脅威との戦いで命を落としたのかは不明ですが、祖父の遺言通り「大勢に囲まれて」安らかな最期を迎えたと信じたいファンは少なくありません。今後、彼の子供や孫といった子孫が物語に登場し、その意志を受け継いでいく可能性も残されており、期待が寄せられています。

読者の感想や評価をまとめ

『呪術廻戦モジュロ』の連載開始は、事前の大々的な告知なしに週刊少年ジャンプの誌面で発表されるというサプライズ形式で行われ、SNSや各種コミュニティで瞬く間に大きな話題となりました。その反響は、期待と戸惑いが入り混じる、まさに賛否両論と言った状況です。

肯定的な意見としては、「完結したと思っていた呪術廻戦の新作が読めて本当に嬉しい」「乙骨と真希の孫が主人公という設定がエモすぎる」「宇宙人という予想外の展開が、いかにも芥見先生らしくて面白い」といった、続編への喜びと期待の声が数多く挙がっています。本編で消化しきれなかった伏線が回収されることへの期待感も非常に高いようです。

その一方で、懸念や否定的な意見も少なくありません。最も多く見られるのは、「現代日本のホラーという魅力があったのに、近未来SFと宇宙人という設定は世界観と合わないのではないか」というものです。過去の人気作の続編がSF展開に進み、ファンの間で評価が分かれた例として、『BORUTO-ボルト-』や『サムライ8 八丸伝』といった作品を引き合いに出し、不安を感じる読者もいるようです。また、前述の通り、岩崎先生の美麗な絵柄が「呪術の持つダークな雰囲気がない」と感じるファンも一定数存在します。

とはいえ、芥見先生らしい切れ味の鋭いセリフ回しや、単純な善悪では割り切れないキャラクター造形は今作でも健在です。物語の導入としての完成度の高さを評価する声が多数を占めており、期待と不安が交錯するのは、それだけ前作『呪術廻戦』が偉大な作品であった証拠とも言えるでしょう。

今後の展開についての考察

『呪術廻戦モジュロ』は、作者のコメントによれば半年間、単行本にして3巻分という短期集中連載が予定されています。この限られた期間の中で、壮大に広げられた風呂敷がどのように畳まれていくのか、今後の展開を考察します。

まず、物語の主軸は、異文化コミュニケーションの物語として「シムリア星人と地球人の共生」というテーマになると考えられます。主人公たちと行動を共にするマルは友好的ですが、シムリア星の上層部が地球、特に日本の呪力に対してどのような計画を持っているのかはまだ不明です。マルの「双子の弟」の存在も示唆されており、彼が兄とは異なる思想を持つ敵として立ちはだかる可能性も否定できません。

また、現代の日本が抱える「呪術師の拉致問題」の解決も、物語の大きな縦軸となるでしょう。これは本編の最終回で解決されずに残された課題でもあります。主人公たちがこの社会問題にどう立ち向かっていくのかが描かれるはずです。その過程で、虎杖や伏黒、釘崎といった本編主要キャラクターの子孫が登場し、共闘する展開も大いにあり得ます。

そして、最大の注目点はやはり呪力の起源の謎です。シムリア星人の存在を通して、なぜ日本に呪いが集中するのか、天元とは何者だったのか、といった根源的な謎が明かされると期待されます。短期連載だからこそ、寄り道をせずスピーディーに物語の核心に迫っていく展開が予想され、一話たりとも目が離せない濃密な物語になることは間違いないでしょう。

呪術廻戦モジュロのネタバレまとめ

この記事で解説した『呪術廻戦モジュロ』第1話の重要なポイントを以下にまとめます。

  • 『呪術廻戦モジュロ』は本編から68年後の物語
  • 舞台は西暦2086年の近未来日本
  • 原作は芥見下々先生、作画は岩崎優次先生が担当
  • 主人公は乙骨憂太と禪院真希の孫である乙骨兄妹
  • 兄の真剣は呪力を持たず、妹の憂花は術式を使う
  • もう一人の主人公はシムリア星人の宇宙人マル
  • 未来の日本では日本人の呪術師が拉致・売買されている
  • 宇宙人の登場により呪力の起源の謎が明かされる可能性
  • 宿儺の正体が宇宙人に関連しているという考察が浮上
  • 虎杖悠仁は故人だが五条悟と並ぶ傑物として名を残した
  • 作画が本編と異なるため賛否両論がある
  • 芥見先生らしいセリフ回しやキャラクター造形は健在
  • 乙骨兄妹は祖父の形見の指輪を巡り確執を抱えている
  • 物語は半年、単行本3巻分での短期集中連載を予定
  • 多くの謎と新しい魅力に満ちたスピンオフとして期待されている
ABOUT ME
コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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