漫画【初恋芸人】3話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 佐藤は市川さんからのメールに歓喜し、人生初のデートにこぎつける。
  • しかし、デート中に過剰な遠慮と疑心暗鬼から挙動不審な態度をとってしまう。
  • 市川さんはそんな佐藤に、自分も友達がいないという共通点を明かす。
  • 物語は、市川さんが佐藤に「私と友達になってくれませんか?」と問いかける衝撃的な場面で終わった。

漫画【初恋芸人】第3話をネタバレありでわかりやすく解説する

「友達になってくれませんか?」という、ヒロイン・市川さんからの予想外の提案。 この一言から、二人の関係は新たなステージへと進み始めます。

「友達」から始まる関係

市川さんからの申し出に、佐藤の頭は真っ白になります。 彼にとって、「女性と仲良くなるなんて…芸人として成功するよりも、難しいと思ってたのに」と感じるほど、それは信じがたい出来事でした。 恋愛経験ゼロの彼が、この急展開に戸惑うのも無理はありません。

それでも、彼は震える声で「……はい」と、その提案を受け入れます。 すると、市川さんは満面の笑みを浮かべ、本当に嬉しそうな表情を見せるのでした。その笑顔に後押しされ、佐藤も「僕も…市川さんと友達になりたいです…っ」と、ようやく本心を伝えることができました。 こうして、二人は正式に「友達」になったのです。

共有された過去の痛み

友達になったことで、二人の間の空気は少し和らぎます。食事中、市川さんはふと佐藤の爪が綺麗であることに気づきました。 これをきっかけに、佐藤は意外な過去を打ち明けます。

僕、子どものころめちゃくちゃ、いじめられてまして…

落ち着くために爪を噛むのが癖だったという、彼の痛々しい告白。 すると、その言葉に市川さんが目を見開き、突然立ち上がります。そして、彼女は興奮した様子で叫びました。

やっぱり私たち似てます…っ!私もすごい いじめられたんです!

突然バケツで水をかけられたり、教科書が落書きだらけにされたりしたという、彼女の辛い過去。 しかし、彼女は悲しむどころか、佐藤との共通点を見つけたことを「私たちってそっくりですね…っ」と嬉しそうに笑うのでした。 この瞬間、二人の間には単なる「友達」以上の、深い心の繋がりが生まれたように見えました。

縮まらない距離ともどかしい3日間

初めてのデート(?)を終え、二人はメッセージを交換します。 しかし、その後3日間、連絡は途絶えてしまいました。 佐藤は「友達なら僕から誘ってもいいのか…?」と一人で悩み続けますが、勇気が出ません。 市川さんのことばかり考えてしまい、本業である芸人のネタ作りも全く手につかない状態でした。

鳴り響く電話と、大胆すぎる提案

佐藤が一人、ベッドの上で悶々としていたその時、彼のスマートフォンが鳴り響きます。 画面に表示された名前は「市川 理沙」。 まさかの電話に、佐藤は心臓が飛び出るほど驚きます。

慌てて電話に出ると、市川さんは以前佐藤がオススメしていた映画の話を持ち出します。 そして、「DVDお貸ししましょうか?」という佐藤の申し出に対し、彼女はとてつもなく大胆な提案を口にしたのです。

佐藤さんのお家で 一緒に観ませんか…?

自宅での映画鑑賞という、あまりにも急なステップアップ。予期せぬお誘いに、佐藤が衝撃を受けているところで、第3話は幕を閉じます。

漫画【初恋芸人】3話を読んだ感想(ネタバレあり)

「友達になってください」という言葉から始まった第3話。正直、恋愛を期待していた身としては少し肩透かしを食らった気分でしたが、読み進めるうちに、これが二人にとって最高のスタートだったのだと分かりました。

特に印象的だったのは、お互いの「いじめられていた過去」を共有するシーンです。普通なら重く、暗くなりがちな告白を、市川さんは「共通点が見つかった!」と喜んでみせる。そのポジティブさが、佐藤くんだけでなく、読んでいるこちらの心も救ってくれました。彼らは、表面的な魅力ではなく、心の奥深くにある傷によって強く惹かれ合ったのだと感じます。これはもう、ただのラブコメではありません。

そして何より、最後の市川さんからの「お家デート」のお誘いには、思わず声が出てしまいました。3日間も連絡できずにウジウジしていた佐藤くんとは対照的に、市川さんは常に関係を一歩前へと進めてくれます。彼女の行動力には本当に頭が下がります。

ただ、彼女がなぜそこまで積極的に、そして嬉しそうに佐藤くんとの共通点を探すのか。その心理には、まだ何か隠された理由があるのかもしれません。単に「友達が欲しい」だけでは説明がつかないほどの引力を感じます。次話、ついに佐藤くんの城(散らかった部屋)に市川さんがやってくるのか。ハラハラとドキドキが止まりません。

漫画【初恋芸人】3話のネタバレまとめ

  • 佐藤は市川さんの「友達になってほしい」という申し出を受け入れる。
  • 食事の席で、二人はお互いに過去いじめられていたという共通の傷を抱えていることを知る。
  • デート後、佐藤は次の連絡をどうするか3日間も悩み続けてしまう。
  • 痺れを切らしたかのように、市川さんから電話がかかってくる。
  • 電話の最後、市川さんは佐藤の家で一緒に映画を観ることを提案する。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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