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【大富豪の親に手を出すな】13話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 弘樹の裏切りは、彼もまた雅子たちを「なりすまし」だと勘違いしていたことが原因でした。
  • 梨沙と弘樹は偽の湯本夫妻に媚びへつらい、まんまと彼らの歓心を買うことに成功します。
  • 絶望的な状況の中、雅子は「私たちの本当の身分を知った時、お前たちがどんな顔をするか楽しみにしているわ」と力強く宣戦布告しました。
  • 壮絶な逆転劇の幕開けを予感させる、希望に満ちた形で物語は終わっていました。

【大富豪の親にこれを出すな】第13話をネタバレありでわかりやすく解説する

雅子の静かなる宣戦布告は、これから始まる逆転劇の狼煙となるはずでした。しかし、その気高い決意は、あまりにも愚かな梨沙たちの耳には届きません。むしろ彼女の言葉は、彼らの醜い怒りに火を注ぎ、事態は取り返しのつかない暴力へと発展してしまうのです。

逆上する梨沙とさらなる侮辱

「黙れこのクソババア!」

雅子の力強い言葉を聞いた瞬間、梨沙は獣のように逆上し、その手を雅子の髪にかけ、乱暴に頭を掴み上げました。もはや彼女に理性のかけらは残っていません。

「お前なんか奥様の靴磨きすらできないし、それにこのボケ旦那、自分で水から這い上がりもしない。それが会長の父親ですって?はっ。笑わせないで」

梨沙の口から吐き出されるのは、現実が見えていないがゆえの、的外れで下劣な罵詈雑言ばかり。その瞳には、侮蔑と狂気の色が浮かんでいました。

弘樹による家柄への罵倒

恋人の狂乱に、弘樹もまた同調します。彼は腕を組み、勝ち誇ったような表情で、皮肉にも本物の湯本家の情報を語り始めました。

「全くこんなのが立派な子を育てられるわけない。湯本夫妻の長男は当社の会長、次男は超有名野球コーチ、長女は世界的に有名なヴァイオリニストだぞ」

その輝かしいプロフィールは、まさしく目の前にいる雅子と昭一が築き上げてきた家族の姿そのもの。しかし、その事実を知らない弘樹は、嘲笑を込めて最後の言葉を吐き捨てます。

「お前たちはタダのクズしか育てられないだろ!」

これ以上ないほどの侮辱。しかし、その言葉が自分たち自身に突き刺さる特大のブーメランであることに、彼らはまだ気づく由もありませんでした。

偽夫妻の冷酷な命令と梨沙の凶行

完全に主導権を握ったと勘違いした梨沙は、へつらうように偽夫妻へと向き直り、指示を仰ぎます。

「奥様、あの偽者ども、いかがいたしましょうか?」

すると、靴を汚された私怨を根に持っていた偽夫人が、冷酷な声で命令を下しました。

「さっさと始末して。このゴミ夫婦をどこかに追い出してください。せっかくの一日が台無しだわ」

最初は被害者であったはずの偽夫妻も、勘違いと優越感の中で、完全に加害者側へと堕ちてしまったのです。

「かしこまりました」

猫なで声で返事をした梨沙は、おもむろに近くにあった植木鉢をその両手で持ち上げました。その常軌を逸した行動に、雅子は息を呑みます。

「何をする気?」 「この旅館から叩き出してやるわ!」

梨沙はそう叫ぶと、雅子の頭部めがけて植木鉢を振りかざします。万事休す。誰もがそう思った、その瞬間でした。

夫・昭一の奇跡的な反撃

これまで認知症で意識も朦朧とし、されるがままになっていた夫の昭一。その彼が、おもむろに電動車椅子のレバーをぐっと傾けたのです。

次の瞬間、車椅子はモーター音をうならせ、植木鉢を振りかざす梨沙に向かって猛然と突撃しました。

それは、愛する妻がまさに命の危機に瀕した時、夫の心の奥底に眠っていた「守りたい」という強い想いが起こした奇跡でした。認知症という病を超え、ただひたすらに妻を救うため、昭一の身体が動いたのです。

衝撃的な反撃の場面で、第13話は幕を閉じます。

【大富豪の親にこれを出すな】13話を読んだ感想(ネタバレあり)

今回の13話は、胸が張り裂けそうなほどの怒りと、最後の最後で訪れた奇跡的な展開に、感情が大きく揺さぶられました。梨沙さんと弘樹さんの愚かさには、もはや呆れるしかありません。特に、弘樹さんの口から本物の湯本家の輝かしいプロフィールが語られたシーンは、あまりにも皮肉が効いていて、彼らの愚鈍さが際立っていましたね。

そして、偽夫妻の「始末して」という言葉には、心の底からがっかりしました。最初は同情すべき被害者だったのに、完全に悪役に成り下がってしまいました。梨沙さんが植木鉢を持ち上げた時には、「もうだめだ…」と本気で思いました。

だからこそ、最後の昭一さんの反撃には、思わず「行けー!」と声が出てしまいました!認知症で動けなかったはずの昭一さんが、雅子さんの最大のピンチに、愛の力だけで立ち上がった。もう涙なしには見られませんでした。これこそが本物の夫婦の絆なのだと、胸が熱くなりました。

この一撃が、 stagnantな状況を打開するきっかけになることを心から願います。昭一さんの愛のこもった突撃が、愚かな悪人たちにどんな衝撃を与えるのか、次回の展開が楽しみで仕方ありません!

【大-富豪の親にこれを出すな】13話のネタバレまとめ

  • 雅子の宣戦布告に逆上した梨沙と弘樹は、さらなる暴言と侮辱を浴びせる。
  • 弘樹は、皮肉にも本物の湯本家の輝かしい家族構成を語り、雅子たちを罵倒する。
  • 偽夫妻の「始末して」という冷酷な命令を受け、梨沙は植木鉢で雅子に殴りかかろうとする。
  • 絶体絶命のその瞬間、これまで動けなかった夫・昭一が、車椅子で梨沙に突撃するという奇跡の反撃を見せる。
  • 妻を想う夫の愛が奇跡を起こしたところで、物語は幕を閉じる。

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ABOUT ME
コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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