【大富豪の親に手を出すな】15話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 夫・昭一の命が危険に晒される中、雅子は必死の思いで彼の薬を探し出しました。
- しかし、その命を繋ぐはずの薬は、最も残忍な敵である梨沙の手に渡ってしまいます。
- 昭一の命運は完全に梨沙に握られ、なすすべもないまま絶体絶命の状況で物語は終わっていました。
- 梨沙が薬をどうするのか、読者は固唾をのんで見守っていました。
【大富豪の親にこれを出すな】第15話をネタバレありでわかりやすく解説する
夫・昭一の命を繋ぐ唯一の希望である薬は、悪魔・梨沙の手に渡ってしまいました。彼女はその薬を盾に、雅子に対して人間としての尊厳を根こそぎ奪い去る、あまりにも残酷で屈辱的な要求を突きつけます。物語は、人間の醜悪さが極まる、最も胸が痛む展開を迎えます。
悪魔の要求と母親の決断
「返して、主人の命の薬なのよ!」
雅子の必死の訴えに対し、梨沙は嘲るような笑みを浮かべて、信じがたい言葉を口にします。
「ほしい?じゃあ、ひざまずいて犬みたいに這ってこいよ。気が向いたら、この薬くれてやるかも」
それは、人の命を弄ぶ悪魔の要求でした。周囲の人間たちも、この異常な光景を止めるどころか、まるで下劣な見世物でも見るかのように、おもしろおかしく見守っています。
「何ぼーっとしてんのよ。聞かないなら、この薬の瓶、踏み潰すわよ」
梨沙の脅迫に、雅子は一瞬の葛藤ののち、愛する夫を救うために決断します。 「やめ、やめて!やります!早く薬を返して…」 彼女は、自身のプライドも、誇りも、すべてを捨て去る覚悟を決めたのです。
踏みにじられる尊厳と砕け散るガラス瓶
雅子は、その言葉通り、床に両手をつき、四つん這いになって梨沙のもとへ這い始めました。その姿を、梨沙やその後輩は下品な言葉で嘲笑します。
「見てよ。アイツ、犬みたいに私に懇願してやんの。ははっ。気持ち悪っ」 「湯元夫妻(偽物)に逆らったらこうなるのよ。ざまぁ」
しかし、梨沙の残虐性はそれだけでは終わりませんでした。彼女は弘樹から受け取った空き瓶を、雅子が這い進む先の地面に叩きつけて割り、ガラスの破片をまき散らしたのです。
「ほら、こっちよワンちゃん」
その瞳には、もはや人間の心は宿っていませんでした。ガラスの破片で雅子を傷つけ、その苦しむ姿を見て楽しもうという、底知れぬ悪意だけが渦巻いていました。
偽夫妻の葛藤と醜い選択
この常軌を逸した光景に、さすがの偽夫妻も良心の呵責を感じ始めます。
「どうする?ちょっとやりすぎじゃないか?」
偽旦那が不安げに呟きますが、偽夫人は300万円の商品券への欲望を優先させました。
「同情すんの?この三百万円の商品券を売ればあんたの借金返せるでしょう」
「でも、万が一、本物の湯元夫妻だったら?」という夫のわずかな懸念も、「ありえないわ。金持ちがあんなボロ服着て、こんな格安ツアー来るわけないし。自業自得よ」という言葉で一蹴します。 彼らは、目の前で繰り広げられる非道なイジメに目をつぶり、悪の共犯者となる道を選択してしまったのです。
裏切られた希望と息子の気配
ガラスの破片で手を傷つけながらも、雅子はついに梨沙の足元にたどり着きます。
「言われた通り、やりました。薬をください…」
しかし、その必死の懇願に応えたのは、梨沙の無慈悲な平手打ちでした。
「そうね。でも、あなたウソつきでしょ?だから、ダメね」
梨沙は、最初から薬を渡す気などなかったのです。嘲笑を浮かべる梨沙と、絶望の表情で崩れ落ちる雅子。
「あああああーーーーっ!!」
雅子の悲痛な絶叫が響き渡ったその瞬間、場面は隣の離れで商談を終えた息子・隼人のシーンへと切り替わります。
「今回の提携、絶対成功させましょう」 朝比奈社長と固い握手を交わす隼人。彼はにこやかに対応しながらも、途切れることのない外の騒がしさがずっと気になっていました。
(あいつ…まだ片付けてないのか。ちょっと様子を聞きに行ってくるか)
ついに、救いの手が動き出します。母親の絶叫が届いたかのように、隼人が重い腰を上げたところで、第15話は幕を閉じます。
【大富豪の親にこれを出すな】15話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回の15話は、これまでで最も読んでいて辛く、胸糞の悪い回でした。梨沙の非道さはもはや人間の域を超えています。人の命を盾に、尊厳を踏みにじる要求をし、さらにガラス瓶を割って肉体的にまで傷つけようとする姿は、まさに悪魔そのものです。雅子様が夫のために、その屈辱に耐えて這っていくシーンは、涙なしには見られませんでした。
偽夫妻のやり取りにも、心の底から失望しました。一瞬でも良心が痛んだかと思いきや、結局は自分たちの借金や欲望を優先する。彼らもまた、同罪です。
梨沙が最後の最後で約束を裏切ったシーンでは、怒りで体が震えました。雅子様の絶望を思うと、本当に胸が張り裂けそうです。
しかし、最後の最後に、ようやく希望の光が見えました!隼人さんがついに気づいてくれた!雅子様の絶叫が、まるで息子に届いたかのような場面転換の演出には鳥肌が立ちました。 「あいつ、まだ片付けてないのか」という隼人さんの心の声は、これ以上ないほど頼もしく聞こえます。 来週こそ、地獄に仏、いや「地獄に会長」が降臨してくれるはずです!これまでの鬱憤を全て吹き飛ばすような、壮絶な逆転劇を心から期待しています。
【大-富豪の親にこれを出すな】15話のネタバレまとめ
- 梨沙は昭一の薬を盾に、雅子に「犬のように這ってこい」と屈辱的な要求をする。
- 雅子は夫のためにプライドを捨て、梨沙が割ったガラスの破片が散らばる地面を這っていく。
- 偽夫妻は罪悪感を抱きながらも、300万円の商品券のために悪行に加担することを選ぶ。
- 梨沙は約束を破り、雅子を平手打ちして薬を渡さず、雅子は絶望の叫びを上げる。
- その直後、隣の離れにいた息子・隼人が外の騒ぎに気づき、ついに様子を見に行こうと決意する。
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