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【大富豪の親に手を出すな】19話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 隼人が去った後、梨沙は雅子の口にタオルを詰め込み、完全に声を奪いました。
  • 車中で隼人は、先ほどの女性が自分の母親にそっくりだったという決定的な疑念を抱きます。
  • 彼は共犯者とは知らず、弘樹に「両親の様子を今すぐ確認しろ」と絶対的な命令を下しました。
  • 弘樹は自らの悪行が露見する寸前の、絶体絶命の状況に追い込まれたところで物語は終わっていました。

【大富豪の親にこれを出すな】第19話をネタバレありでわかりやすく解説する

会長・隼人からの絶対的な命令。それは、弘樹にとって破滅へのカウントダウンの始まりでした。彼はこの絶体絶命の窮地を切り抜けるため、恋人である梨沙と共謀し、一世一代の嘘をつこうと試みます。しかし、その浅はかな嘘は、隼人の疑念をさらに深い確信へと変えてしまうのです。

絶体絶命の弘樹と苦し紛れの嘘

「母と父の様子を今すぐ確認してくれ」

隼人の命令に、弘樹は生返事しかできません。彼は震える手でスマートフォンを取り出し、恋人・梨沙へと電話をかけます。

電話に出た梨沙に対し、弘樹はすぐさまスピーカーモードに切り替え、そのスマートフォンをさりげなく会長である隼人の方へ向けました。 会長に直接、梨沙の口から「無事である」と報告させることで、この場を乗り切ろうという魂胆です。

「会長がお尋ねです。湯本ご夫妻のお様子はいかがでしょうか?」

弘樹の意図を瞬時に察した梨沙は、さも当然であるかのように、淀みなく嘘を並べ立てます。

「会長、ご安心くださいませ。お二人には豪華なディナーを楽しんでいただいております」

電話越しの攻防と母のかすかな声

その完璧な報告に、隼人は一瞬安堵の表情を浮かべます。

「そうか。なら良かった」

電話の向こうの惨状がバレないかと、弘樹は冷や汗が止まりません。しかし、梨沙は「はい、それが私どもの務めですから」と、余裕しゃくしゃくで返します。

だが、その時でした。口に詰められたタオルをものともせず、雅子が最後の力を振り絞り、息子の名前を叫んだのです!

「隼人!」

電話越しにわずかに聞こえた、母のかすかな声。その声に、隼人の表情が再び険しくなります。異変を察した梨沙は、咄嗟にスマートフォンのマイク部分を手で押さえました。

深まる疑惑と切られた電話

「まずい」

その空気を感じ取った弘樹は、「電波が悪くて申し訳ございません」と苦し紛れの言い訳をしながら、一方的に電話を切ってしまいました。

しかし、その不自然な行動が、隼人の疑念を払拭するはずもありません。バックミラーに映る隼人の顔は、何かに深く引っかかっていることを物語っていました。彼らのついた嘘は、完全に裏目に出てしまったのです。

愚かなる梨沙の勘違いと母の最終警告

一方、電話を切られた梨沙は、自分たちの嘘が成功したと完全に勘違いしていました。彼女は、先ほど声を漏らした雅子に向き直り、勝ち誇ったように言います。

「さっき私、会長と電話してたのよ。あんたよくも声を出したわね。湯本会長がどんな方かわかってんの?日本一の大富豪よ。あんたたちみたいな貧乏人が話していい相手じゃないんだからね」

そのあまりにも愚かな罵倒に対し、雅子は静かに、しかし力強く言い返します。

「話すどころか、私が母なのよ。今すぐ私と主人を解放しなさい。さもないと絶対にあなたは後悔するわ」

それは、これ以上ないほどの最終警告でした。しかし、梨沙はその言葉の意味を理解できません。

「あー、怖いわ。あんた達を解放しないって言ったらどうする?これは湯本ご夫妻(偽物)の命令なんだからね」

偽物の命令を盾に、本物の会長の母親をいたぶり続ける梨沙。彼女の足元で、破滅への導火線が音を立てて燃え尽きようとしていることに、彼女だけが気づいていませんでした。

【大富豪の親にこれを出すな】19話を読んだ感想(ネタバレあり)

今回の19話は、電話のシーンの緊張感が本当に凄かったですね!弘樹がスピーカーにした瞬間は「なんて無謀なことを!」と思いましたが、梨沙の嘘の上手さには腹が立ちつつも、ある意味でハラハラさせられました。

そんな中、雅子様が叫んだ「隼人!」の一言!もう、よくぞ声を振り絞ってくれたと、胸が熱くなりました。あの絶望的な状況で、決して諦めない母親の強さに感動です。

もちろん、弘樹がすぐに電話を切ってしまったことには「そこ切りやがったかー!」と叫びそうになりましたが(笑)、バックミラーに映る隼人さんの、明らかに「何かおかしい」と確信している顔を見て、ガッツポーズが出ました。彼らの嘘は、もう通用しない!

そして、相変わらず状況が全く見えていない梨沙が面白いほどに哀れですね。「これは湯本ご夫妻(偽物)の命令なのよ」と得意げに言っていますが、その偽物のせいで本物の会長の母親に手を出しているという、とんでもないブーメラン状況になっていることに早く気づいてほしいです!いよいよ次回、隼人さんがどう動くのか。断罪の瞬間が待ちきれません!

【大富豪の親にこれを出すな】19話のネタバレまとめ

  • 弘樹は窮地を脱するため、梨沙に電話をかけさせ、スピーカー越しに隼人へ嘘の報告をさせる。
  • 梨沙は「ご夫妻はディナーを楽しんでいる」と嘘をつくが、その最中に雅子が「隼人!」と叫ぶ声が隼人の耳に届いてしまう。
  • 隼人が訝しんだ瞬間、弘樹は「電波が悪い」と嘘をついて一方的に電話を切り、さらに隼人の疑念を深める結果となる。
  • 自分の嘘が成功したと勘違いした梨沙は雅子を罵倒するが、雅子は「私が母よ。絶対に後悔する」と最終警告を突きつける。
  • 梨沙は偽夫妻の命令を盾にするが、破滅がすぐそこまで迫っていることには気づいていない。

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ABOUT ME
コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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