【大富豪の親に手を出すな】36話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 梨沙は、娘・美咲の身の安全と引き換えに、母・雅子に土下座を強要しました。
- 雅子は愛する娘のため、すべてのプライドを捨てて土下座をしましたが、その祈りは無残にも裏切られます。
- 梨沙の部下・佳奈は、土下座する母の目の前で、娘・美咲のバイオリニストとしての命である手を、ヒールで無慈悲に踏み潰しました。
- 病室に美咲の絶叫が響き渡り、事態は最悪の結末を迎えていました。
【大富豪の親にこれを出すな】第36話をネタバレありでわかりやすく解説する
母の祈りは、悪魔たちに届かなかった。娘の絶叫が響き渡る病室は、もはや地獄そのもの。しかし、絶望の底でなお、母の愛の炎は消えることはありませんでした。そして、その母の魂の叫びに呼応するかのように、ついに、本当の天罰がその姿を現します。
踏みにじられた約束と悪魔の嘲笑
「ミサキ、大丈夫?」 雅子は、気を失った娘に駆け寄ります。そして、約束を破った梨沙に向かって、怒りに震える声で叫びました。 「約束を破るなんて!」
しかし、梨沙と佳奈は、そんな雅子をあざ笑うかのように言い放ちます。 「私は『放してやるかもね』って言っただけよ」 「そうよ。信じたあんたが悪いのよ」
人の善意を弄び、その信頼を裏切る。彼女たちの行動は、もはや外道そのものでした。
砕かれた音楽家の魂
「お母さん、手が…痛い…」 意識を取り戻した美咲のか細い声に、雅子の胸は張り裂けそうになります。その痛ましい母娘の姿を前に、梨沙は残酷な事実を突きつけました。
「あーん、かわいそうに。その手じゃ、もうヴァイオリンなんて弾けっこないわ」
それは、世界的な音楽家の未来が、完全に断たれたことを意味する言葉でした。佳奈はさらに「この詐欺師の母親のせいね」と、すべての責任を雅子になすりつけます。
その言葉に、雅子の怒りは頂点に達しました。彼女は、怒りに任せて佳奈の頬を強く張り倒したのです。 「娘を傷つけた!絶対に許さない!」
母の怒りと最後の暴力
しかし、その母としての当然の怒りは、さらなる暴力によってかき消されます。 「このメスブタっ、よくもやったな!」 逆上した佳奈は、年配の女性である雅子のお腹を、何の躊躇もなく力強く蹴り上げました。
床に倒れ込む雅子。その姿を見た梨沙は、狂気の笑みを浮かべ、最後の凶行を決意します。 「わかったわ。そんなに娘が大事なら、手だけじゃなくて、顔面もグチャグチャにして、二度と人前に出られないようにしてあげるー!」
梨沙はテーブルにあった花瓶を両手で掴むと、それを美咲の顔めがけて振り上げました。雅子は咄嗟に、傷ついた体で娘をかばおうとします。
ついに、その時は来た
絶体絶命。母娘の未来が、今まさに完全に破壊されようとしている。 その、時が止まったかのような瞬間。
バァン!!
病室の扉が、凄まじい勢いで開け放たれました。そこに立っていたのは、鬼の形相をした、長男・隼人。
彼は、愛する母と妹がまさに殺されようとしている、地獄の光景を目にしたのです。
「やめろぉぉ!」
隼人の咆哮が、悪魔たちの祝宴の終わりを告げました。
【大富豪の親にこれを出すな】36話を読んだ感想(ネタバレあり)
やっと、やっと、やっと来たァァァァ!!! 今回の36話、最後の隼人さんの登場シーンでは、思わず鳥肌が立ち、涙が出そうになりました。本当に、この瞬間をどれだけ待ちわびたことか。
前半の展開は、これまでの物語の中でも最も胸が痛むものでした。「信じたあんたが悪いのよ」という梨沙と佳奈のセリフは、人間の醜さを煮詰めたような、あまりにもおぞましい言葉です。美咲さんの「手が…痛い…」という一言も、彼女の肉体的な痛みと、音楽家としての夢が砕かれた精神的な痛みの両方が伝わってきて、本当に辛かったです。
そんな中、佳奈を平手打ちした雅子様の姿は、最高にかっこよかったです。どんなに打ちのめされても、母は強し。その愛の深さに、改めて感動しました。
そして、最後の隼人さんの登場。これまでのすれ違いや、もどかしい展開があったからこそ、この「やめろぉぉ!」という一言の重みが、とてつもないものになっています。彼は全てを見ました。言い訳のしようがない、悪行の現行犯を、その目に焼き付けたのです。 次回、この3人の悪魔たちが、地獄の使者と化した隼人によって、どんな裁きを受けるのか。史上最高のスカッと展開を、心の底から期待しています!
【大富豪の親にこれを出すな】36話のネタバレまとめ
- 梨沙たちは、雅子が土下座をしたにもかかわらず約束を破り、美咲の手を負傷させたことを嘲笑う。
- 梨沙は、美咲が二度とバイオリンを弾けないであろうことを宣告し、佳奈はその責任を雅子になすりつける。
- 激昂した雅子は佳奈を平手打ちするが、佳奈は雅子のお腹を蹴り上げて反撃する。
- 梨沙は、美咲の顔を花瓶で殴りつけ、完全に再起不能にしようとする。
- その絶体絶-命の瞬間、ついに長男・隼人が病室に到着。彼はすべての悪行を目撃してしまう。
- 隼人の怒りの咆哮が響き渡り、ついに断罪の時が訪れる。
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