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【社内処刑人】ネタバレ!黒幕の正体と結末を解説

ずっちー

ドラマ「社内処刑人」のネタバレが気になっていませんか。一部の口コミでは、設定がひどい、人気がないといった声も聞かれますが、謎が謎を呼ぶスリリングな展開に多くの視聴者が引き込まれています。

この記事では、物語の核心である犯人の正体から、原作漫画との違い、そして衝撃的な結-末まで、物語の全貌を徹底的に解説します。

この記事を読むと以下のことが理解できます
  • 原作漫画とドラマ版のストーリーの違い
  • 主人公ほのかと処刑人のぞみを巡る人間関係
  • 物語の全ての元凶である黒幕の正体とその動機
  • 衝撃の最終回と事件の結-末

【社内処刑人】ネタバレあらすじ

  • 原作漫画とドラマ版の違い
  • 主人公ほのかを巡る社内いじめ
  • 処刑人・のぞみの正体と目的
  • 物語の鍵となる5年前の事件
  • 次々と起こる事件の犯人は誰か

原作漫画とドラマ版の違い

ドラマ「社内処刑人」は、タナカトモ氏が原作を、つかさき有氏が作画を担当した同名の電子コミックを基に制作されています。物語の基本的な流れや核心となる謎は原作に準拠していますが、ドラマ化にあたりいくつかの点で深みが加えられています。

最大の特色は、登場人物の心理描写がより丁寧に描かれている点です。原作が持つ、次々と敵が裁かれていくスピーディーな展開の爽快感はそのままに、ドラマでは主人公ほのかの心の成長や、復讐者であるのぞみの内面の葛-藤、そして二人の間に芽生える複雑な友情関係に焦点が当てられています。これにより、単なる復讐譚に留まらない、重厚な人間ドラマとしての側面が強化されました。

一方で、一部のレビューでは「派遣社員に会社の命運を左右するほどの責任を負わせるのは非現実的だ」「これほどコンプライアンスが崩壊した大企業はあり得ない」といった、設定のリアリティに関する批判的な意見も見受けられます。確かに、物語の舞台となる白馬不動産の職場環境は、現実社会の常識から逸脱している部分が少なくありません。しかし、このような極端な環境設定は、社内にはびこる理不尽さや人間の醜さを浮き彫りにし、物語のサスペンス性を高めるための意図的な演出と考えることができます。そうしたフィクションの世界観の中で、登場人物たちがどのように苦悩し、行動するのかという心理のリアルさを追求している点が、本作の魅力の一つです。

主人公ほのかを巡る社内いじめ

物語の視点人物となる浅見ほのかは、自己主張が苦手で内向的な性格の派遣社員です。彼女は、真面目にコツコツと仕事へ取り組むものの、そのおとなしい性格が災いし、ハラスメントが横行する社内で不当な扱いを受け続けていました。

具体的には、上昇志向が強く派手な女性社員グループのリーダー格である的井を筆頭に、誰もが嫌がる雑務を一方的に押し付けられることは日常でした。それだけでなく、自分が努力して成し遂げた仕事の成果をいとも簡単に横取りされるなど、彼女の尊厳は日々踏みにじられていたのです。

さらに、上司や男性社員からは能力を正当に評価されることなく、その地味な見た目をからかわれたり、セクハラまがいの不快な言動を受けたりと、精神的に追い詰められる日々を送っていました。

それでも、他に働く場所もないという思いから「この仕事にしがみつくしかない」と必死に耐えるほのかの姿は、同様の経験を持つ多くの視聴者から共感を呼びました。彼女が感じる無力感や、理不-尽な環境に対する閉塞感が深く描かれることで、後に現れる「処刑人」の存在が、彼女にとって、そして視聴者にとっても一種の解放者として映る効果を生み出しています。

処刑人・のぞみの正体と目的

ほのかが働く部署に、ある日突然現れた新しい派遣社員、それが深瀬のぞみです。彼女は、洗練された美貌と、どんな難題も涼しい顔でこなす卓越した業務能力を持ち合わせていました。その完璧さゆえに、すぐさま的井たち嫉妬深い社員たちの標的となりますが、のぞみはそれをものともせず、逆に彼女たちの不正や弱みを巧みに暴き、社会的に抹殺していきます。

このミステリアスな「処刑人」であるのぞみの真の姿は、5年前にこの白馬不動産で起きた悲劇的な事件と深く結びついています。彼女の本名は「望(のぞみ)」といい、5年前に理不-尽な形で将来を絶たれ、自ら命を絶った優秀な社員・沙希の双子の妹だったのです。

したがって、彼女がこの会社に潜入した唯一の目的は、愛する姉を死に追いやった会社組織そのものと、事件に直接的・間接的に関わったすべての人間に対する、冷徹で完全な「復讐」を果たすことでした。当初、姉の面影を感じさせるほのかに興味を持ち近づいたのは、復讐計画の駒として利用するためでした。しかし、純粋で心優しいほのかと接するうちに、復讐心だけで凝り固まっていた彼女の心に、戸惑いや人間らしい感情が芽生え始め、計画に予期せぬ影響を与えていくことになります。

物語の鍵となる5年前の事件

のぞみを冷酷な復讐者へと駆り立てたすべての元凶が、5年前に白馬不動産で起きた「沙希の自殺事件」です。当時、のぞみの双子の姉である沙希は、正社員として輝かしい未来を期待されていました。特に、会社の未来を担う新規プロジェクトのコンペにおいて、彼女が提出した企画案は群を抜いて高く評価されていました。

しかし、その輝かしい才能が悲劇の引き金となります。同期入社で、沙-希が唯一心を許していた親友の英子が、嫉妬心からその画期的な企画を盗用。あたかも自分が考案したかのように偽り、上層部に提出してリーダーの座を奪い取ってしまいます。

さらに、リーダーとなった英子が犯した3億円もの巨額の誤発注という致命的なミスが発覚すると、事態を隠蔽したい会社の上層部は、すべての責任を元々の企画立案者である沙希一人に押し付けました。信じていた親友からの裏切りと、会社全体からの執拗な糾弾により、沙希は完全に孤立。心身ともに限界まで追い詰められた末に、自らの命を絶つという最悪の結末を選んでしまったのです。この一連の理不-尽な出来事の真相を解明し、関係者全員に裁きを下すことが、のぞみの生きる唯一の目的となっていきます。

次々と起こる事件の犯人は誰か

のぞみが白馬不動産に派遣社員として現れて以降、これまでほのかを苦しめてきたいじめの加害者たちが、次々と不可解な形で失脚していきます。SNSの裏アカウントでの誹謗中傷が全社に暴露され退職に追い込まれる者、クライアントへの不正な接待や横領が明るみになり懲戒解雇される者など、その手口は極めて計画的かつ冷徹です。

当初、これらの社内粛清はすべて、復讐者であるのぞみが単独で行っている「処刑」であると見られていました。彼女の目的を知る視聴者にとっても、それは当然の展開に思えたはずです。

しかし、物語は次第に不穏な様相を呈し始めます。

エスカレートする事件

単なる社会的制裁に留まらず、物理的な暴力事件が発生し始めます。社員の矢野が、社内で何者かに襲われ、自殺に見せかけて首を吊られた状態で発見されるという殺人未遂事件が起きます。幸い一命は取り留めたものの、彼女は昏睡状態に陥りました。

さらに、5年前の事件の真相を知る数少ない人物であった社員の北尾が、何者かによって殺害されてしまいます。そして、事件の核心に近づこうとしていた専務の息子・七瀬までもが、無惨な死を遂げるに至り、これらの事件がもはや単なる社内トラブルの範疇を超えた、連続殺人事件であることが明白になります。

これらの凶悪犯罪は、証拠を巧妙に消し去るなど、のぞみの手口とは明らかに異なっていました。この事実は、のぞみの復讐計画とは別に、すべてを裏で操り、自身の目的のために殺-人すら厭わない、真の「犯人」すなわち「黒幕」が存在することを示唆していました。物語はここから、誰が本当の殺人犯なのかを巡る、息の詰まるようなミステリーへと突入していくのです。

【社内処刑人】ネタバレ考察

  • 協力者・副島の本当の狙いとは
  • 真犯人・冴木のサイコパスな素顔
  • 黒幕が仕掛けた巧妙な罠
  • 衝撃の最終回!事件の全貌
  • ドラマ版の結-末とその後
  • 【社内処刑人】ネタバレまとめ

協力者・副島の本当の狙いとは

物語が緊迫感を増す中で、ほのかとのぞみの前に現れるのが、大手クライアントの代表である副島陽太です。彼は、白馬不動産の内部事情に精通しており、その立場を利用してのぞみの復讐計画に協力的な姿勢を見せます。時には重要な情報を提供し、時には二人を陰からサポートするなど、頼れる協力者のように振る舞います。

彼の行動の動機もまた「復讐」にありました。彼も過去に、白馬不動産の不正によって兄が再起不能の植物状態にされるという悲劇を経験しており、会社に対して深い恨みを抱いていたのです。この共通の目的から、のぞみとは一種の共闘関係を築いているように見えました。

しかし、彼の真の目的は、個人的な復讐を果たすことだけに留まりませんでした。副島の最終的な狙いは、腐敗と不正にまみれた白馬不動産の企業体質を根本から破壊し、一度社会的に抹殺すること。そして、株価が暴落し経営破綻した会社を自らが安値で買収し、兄や沙希のような犠牲者を二度と生まない、公正でクリーンな企業へと再生させることでした。

そのため、彼はのぞみの復讐計画を自身の壮大な企業再建計画の一部として巧みに利用していたのです。彼は一連の殺人事件の犯人ではありませんでしたが、物語の結-末を大きく左右する、もう一人の重要な画策者であったことは間違いありません。

真犯人・冴木のサイコパスな素顔

社内で次々と発生する殺人事件。その残忍な犯行に及んでいた真犯人は、多くの視聴者の予想を裏切り、ほのかやのぞみの直属の上司である冴木部長でした。彼女は、普段は冷静沈着で部下からの信頼も厚い、有能な管理職という仮面を被っていました。しかし、仮面の下には、自らのキャリアと成功のためならば、他人の人生を犠-牲にすることも厭わない、冷酷非情なサイコパスとしての本性を隠し持っていたのです。

5年前、彼女は自身の昇進のために、後輩である沙希と英子の競争心を巧みに煽り、両者を手駒として利用していました。当初は優秀な沙希をサポートすることで自分の評価を高めようとしましたが、沙希の精神的な脆さを見抜くと、より野心的で扱いやすい英子へと乗り換えます。

ところが、その英子が3億円の誤発注という、自身のキャリアを根底から揺るがしかねない大失態を犯します。この絶体絶命の状況で、保身に走った冴木は、すべての責任を沙希一人に擦り付け、彼女を組織的に追い詰めることで自殺へと追いやったのです。

そして現在、のぞみの出現によって5年前の真相が暴かれることを恐れた彼女は、口封じのために殺人という最も安易で直接的な手段を選びました。矢野の殺人未遂、そして北尾と七瀬の殺害、そのすべてが冴木の犯行でした。彼女にとって、他人の命は自らの野望を達成するための障害物でしかなかったのです。

黒幕が仕掛けた巧妙な罠

前述の通り、この物語における真の黒幕は、紛れもなく冴木部長です。彼女が長年にわたって張り巡らせてきた罠は、非常に狡猾かつ巧妙であり、社内の誰もが彼女の邪悪な本性を見抜けずにいました。

5年前の事件において、彼女の策略は完璧でした。まず、英子に沙希の企画を盗ませてプロジェクトリーダーの座に就かせました。そして、英子が巨額の損失を出すというミスを犯すと、今度は英子本人に対し、「このままではあなたも責任を問われるが、沙-希がすべての責任を自ら被ると申し出てくれた」という真っ赤な嘘を吹き込みます。これにより、英子は罪悪感を抱くことなく、保身のために沙希を裏切るという選択をしました。冴木は、人の弱さや野心を利用して操ることに長けていたのです。

そして、現在進行していた連続殺人においても、彼女の罠は巧妙でした。のぞみが「社-内処刑人」として bullies を次々と排除している状況を利用し、自身の殺-人行為が、その復-讐劇の延長線上にあるかのように偽装しました。これにより、警察や社内の人間の疑いの目をのぞみに向けさせ、自分は安全な場所から事態をコントロールしようとしていたのです。彼女のすべての行動は、歪んだ自己愛と異常なまでの保身という動機に基づいており、その計画性の高さと人間性の欠如が、彼女を物語の中で最も恐ろしい存在たらしめています。

衝撃の最終回!事件の全貌

物語は、追い詰められたのぞみが仕掛けた、命がけの最後の罠によって、壮絶なクライマックスを迎えます。のぞみは、真犯人をおびき出すため、姉・沙希の墓前に一人で向かうという計画を立て、ほのかにその様子をライブ配信させ、万が一に備えるよう依頼します。

その墓前に、黒いフードを被った人物が現れます。フードを取ったその顔は、やはり冴木でした。彼女は、ライブ配信されていることにも気づかず、のぞみとほのかの前で、5年前に沙希を陥れた経緯から、邪魔者を消すために行ってきた一連の殺人まで、すべての罪を悪びれることなく、むしろ誇らしげに語り始めます。

すべてを告白し終えた冴木に対し、怒りに震えるのぞみは隠し持っていたナタで襲いかかります。しかし、その復讐は駆けつけたほのかと副島によって寸前で止められます。もみ合いになる中、今度は冴木が隠し持っていたナイフを取り出し、逆上してのぞみの腹部を深く突き刺すという、衝撃的な展開となります。

しかし、この一部始終が完全に配信されていたことで、冴木の犯行は動かぬ証拠として世間に知れ渡りました。最終的に、彼女は殺人および殺人未遂の容疑で現行犯逮捕され、長きにわたった復讐と隠蔽の連鎖は、ついに終わりを告げたのです。

ドラマ版の結末とその後

ナイフに刺され、一時は命も危ぶまれたのぞみでしたが、幸いにも一命を取り留めました。すべての事件が解決した後、ほのかとのぞみは、悪夢のような日々を過ごした白馬不動産を退職します。そして二人は、姉・沙希が生前に夢見ていた「弱い立場の人を助けたい」という想いを継ぐ形で、企業内での不正やハラスメントに苦しむ被害者を法的に支援するNPO法人を設立。友人として、そしてビジネスパートナーとして、新たな人生の一歩を踏み出しました。

一方、一連の不祥事によって社会的な信用を完全に失い、事実上の経営破綻状態に陥った白馬不動産を、副島が正式に買収します。彼は新社長に就任すると、過去の不正に関わった役員を一掃し、社内の膿をすべて出し切ることを宣言。兄や沙希のような犠-牲者を二度と生まないという強い決意のもと、クリーンで公正な企業として会社を再建していくことを誓いました。

復讐という負の連鎖は断ち切られ、傷ついた登場人物たちがそれぞれに過去を乗り越え、未来に向かって力強く再生していくという、希望に満ちた結-末を迎えました。これは、単なる勧善懲悪の復讐劇に終わらず、人間の赦しと再生、そして未来への希望を描いた、深みのある物語として見事に完結したと言えるでしょう。

【社内処刑人】ネタバレまとめ

  • 原作はタナカトモ氏とつかさき有氏による電子コミック
  • 主人公の浅見ほのかは社内でいじめを受ける地味な派遣社員
  • 謎の美女・深瀬のぞみが「処刑人」としていじめ加害者を排除していく
  • のぞみの正体は5年前に自殺した社員・沙希の双子の妹
  • のぞみの目的は姉を死に追いやった会社と関係者への復讐
  • 物語の鍵は5年前に起きた企画の盗用と巨額損失の隠蔽事件
  • 当初の犯人はのぞみと思われたが、殺人事件の真犯人は別にいた
  • 協力者である副島の目的は、会社を買収しクリーンな企業として再生させること
  • 一連の殺人事件の真犯人(黒幕)は上司の冴木部長だった
  • 冴木の動機は自身の出世と5年前の事件の隠蔽
  • 最終回で冴木はすべての犯行を自白し逮捕される
  • のぞみは冴木に刺されるが一命を取り留める
  • 結-末では、ほのかとのぞみは被害者支援のNPOを設立
  • 副島は会社を再建し、登場人物はそれぞれの未来へ歩み出す
  • 復讐の連鎖を断ち切り、再生を描く希望のある結-末となっている
ABOUT ME
コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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