【灼灼風流】12話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 翰林院の歓迎会で、慕灼華は男性官吏たちから敵意に満ちた洗礼を受けましたが、堂々とした態度でその場を乗り切りました。
- 慕灼華と沈驚鴻が「密会していた」という偽りの噂が広まりましたが、柔嘉公主と劉衍は二人への信頼を示します。
- 慕灼華は劉衍に誤解を解こうと必死に弁明し、彼はそれを信じると告げるも、二人の間には微妙な距離が生まれました。
- 皇子たちへの講義中に喧嘩が勃発し、その責任を問われた慕灼華は、彼女を敵視する皇太后から直接叱責を受けました。
【灼灼風流】第12話をネタバレありでわかりやすく解説する
皇太后に目をつけられ、絶体絶命のピンチに陥った慕灼華。第12話では、彼女を救うために劉衍が驚くべき機転を見せます。この事件をきっかけに、二人の関係は新たなステージへ。宮廷の思惑が渦巻く中、思いがけない同居生活が始まります。
皇太后の怒りと杖刑の宣告
皇子たちの喧嘩は、ついに刃傷沙汰にまで発展。知らせを受けた皇太后が怒りの形相で駆けつけます。しかし、皇子たちは口を揃えて慕灼華を庇いました。
「彼女に罪はありません!」
「慕殿の医術のおかげで、兄上は助かったのです!」
弟たちの必死の訴えにもかかわらず、皇太后の怒りは収まりません。彼女は、慕灼華が全ての元凶であると決めつけ、理不尽な罪状を突きつけます。
「皇子たちを色香で誘惑し、争わせた大罪人め!」
そして、有無を言わさぬ威厳で、杖刑二十回という厳しい罰を宣告するのでした。無実の罪で、公衆の面前で辱めを受ける…。あまりにも過酷な宣告に、その場にいた誰もが息をのみました。
「裁きを受けさせるべきです」という名の救出劇
慕灼華が引きずり出され、まさに刑が執行されようとしたその瞬間、凛とした声が響き渡ります。「お待ちください」。現れたのは、定王・劉衍でした。しかし、彼が口にした言葉は、誰もが予想しないものでした。
「杖刑など生ぬるい。このような大罪、投獄した上で三司(司法機関)で裁きを受けさせ、その罪状を天下に晒してはいかがでしょう」
皇子たちでさえ、その冷たい進言に驚きを隠せません。しかし、これこそが劉衍の仕掛けた見事な罠でした。事を公にし、皇室のスキャンダルとして天下に晒すこと。それは、皇室の権威を何よりも重んじる皇太后が最も避けたい事態です。彼の真意を悟った皇太后は、「事を荒立てるつもりはない」と、苦虫を噛み潰したように矛を収めるしかありませんでした。
そこへ柔嘉公主も駆けつけ、「私でも弟たちの喧嘩は止められませんわ」と巧みに場をとりなします。二人の完璧な連携プレーによって、慕灼華は絶体絶命の危機を脱したのです。
思いがけない同居生活の始まり
劉衍は、まだショックでぐったりとしている慕灼華をその場で抱きかかえると、誰に咎めさせる隙も与えず、自らの屋敷である定王府へと連れ帰りました。
彼はすぐに医者を呼び、慕灼華の手当てをさせます。その心配そうな眼差しからは、彼女を案じる気持ちが痛いほど伝わってきました。意識を取り戻した慕灼華は、今回の喧嘩が「第三皇子が第一皇子をわざと怒らせた、仕組まれたものであった気がする」と、事件の裏に潜む皇子間の権力争いを鋭く指摘します。
そんな中、世話役の張管家が「王府に若い女子がいるのは、なんとも喜ばしいことですな!」と満面の笑みで進言。これを機に、皇太后から身を守るという名目で、彼女を屋敷に住まわせることを提案します。劉衍もそれに反対せず、こうして思いがけない形で、二人の奇妙な同居生活が幕を開けたのです。
嫉妬と気遣いが交錯する病室
柔嘉公主は、自身が見舞いに行けば皇太后を刺激してしまうと考え、代わりに沈驚鴻に慕灼華への見舞いの品を託します。その深い配慮からは、彼女の優しさと政治的なバランス感覚の鋭さがうかがえます。
一方、劉衍も甲斐甲斐しく慕灼華の面倒を見ていました。侍女の郭巨力を屋敷に呼び寄せ、身の回りの世話を万全に整えさせます。そして、慕灼華の枕元で、「もう二度と、軽率な振る舞いはするな」と、厳しい言葉の中に隠しきれない心配を滲ませるのでした。
そこへ、沈驚鴻が見舞いに訪れます。慕灼華と親しげに言葉を交わす彼の姿を見た途端、薬を持って部屋に入ってきた劉衍の顔が、明らかに不機嫌に曇ります。
さらに、慕灼華が「苦いから」と薬をこっそり植木鉢に捨てようとする子供っぽい悪戯を発見。「良薬は口に苦しだ!」と、まるで父親のように彼女を叱りつけるのでした。そのやり取りは、傍から見れば微笑ましいものの、そこには沈驚鴻への対抗心と、慕灼華への独占欲がはっきりと見て取れる、甘酸っぱい嫉妬の香りが漂っていました。
【灼灼風流】12話を読んだ感想(ネタバレあり)
第12話、手に汗握る展開で最高でした!皇太后の理不尽な怒りには本当に腹が立ちましたが、慕灼華が処罰されそうになった瞬間、颯爽と現れた劉衍のかっこよさには痺れましたね!一見、さらに厳しい罰を提案しているように見せかけて、実は皇太后の心理を完璧に読み切った上での救出劇。彼の頭脳明晰ぶりと、慕灼華への深い想いが伝わってくる名場面でした。
そして何より、ついに二人の同居生活がスタート!張管家の「ナイスアシスト!」と思わず叫んでしまいました(笑)。これで公私ともに二人の距離が縮まっていくのかと思うと、ワクワクが止まりません。
ラストの薬のシーンも良かったですね!沈驚鴻の登場に明らかに嫉妬している劉衍の姿が、なんとも微笑ましかったです。苦い薬をこっそり捨てようとする慕灼華を叱る姿は、もうすっかり保護者のよう。戦の神と恐れられる彼が見せる人間らしい一面に、ギャップ萌えが止まりません。
柔嘉公主が陰ながら慕灼華を支える姿にも、女性同士の美しい友情を感じました。物語が大きく動いた今回、それぞれのキャラクターの魅力がより一層深まったように感じます。次回の展開が待ちきれません!
【灼灼風流】12話のネタバレまとめ
- 皇子たちの喧嘩の責任を問われ、慕灼華は皇太后から杖刑20回を命じられるが、寸前で劉衍に救われる。
- 劉衍は「公の場で裁くべき」という奇策で皇太后の判断を覆し、柔嘉公主もその場をとりなす。
- 劉衍は慕灼華を自らの屋敷である定王府に連れ帰り、彼女の身の安全のために住まわせることを決める。
- 沈驚鴻が慕灼華の見舞いに訪れた際、劉衍は明らかに嫉妬のような感情を見せ、二人の関係に変化の兆しが見える。
- 慕灼華は、皇子たちの喧嘩が単なる兄弟喧嘩ではなく、裏で仕組まれたものであった可能性に気づく。
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