【灼灼風流】13話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 皇子たちの喧嘩の責任を問われ、慕灼華は皇太后から杖刑を命じられるという絶体絶命のピンチに陥りました。
- 劉衍が駆けつけ、「公の場で裁くべき」という奇策で皇太后の判断を覆し、見事に慕灼華を救出します。
- 劉衍は慕灼華を自らの屋敷である定王府に連れ帰り、彼女の身の安全のために住まわせることを決め、思いがけない同居生活が始まりました。
- 沈驚鴻が慕灼華の見舞いに訪れた際、劉衍は明らかに嫉妬のような感情を見せ、二人の関係に変化の兆しが見え始めます。
【灼灼風流】第13話をネタバレありでわかりやすく解説する
定王府での療養生活が始まった慕灼華。第13話では、彼女が宮廷のキーパーソンである柔嘉公主との絆を深め、官吏として新たな一歩を踏み出す重要な展開が描かれます。そして、劉衍との間では、思わずドキッとしてしまうような甘酸っぱいやり取りも。二人の関係が大きく進展する、見逃せないエピソードです。
「お前が嫌いだ」という不器用な感謝
定王府で療養する慕灼華の元へ、意外な見舞い客が訪れます。それは、彼女が講義中に喧嘩を仲裁した第一皇子・劉琛でした。彼は開口一番、「勘違いするな、お前が嫌いなことに変わりはない」と素直でない態度。しかし、その言葉とは裏腹に、助けられたことへの感謝と、彼女の身を案じる気持ちが隠しきれていません。慕灼華もその不器用な優しさを理解し、「欲しいものは自力で手に入れますので、お気遣いは無用です」と毅然と返し、彼のプライドを傷つけないように配慮するのでした。
その後、劉琛は劉衍に「なぜ、私が欲しがっていたあの玉佩を彼女にやったのだ!」と子供のように不満をぶつけます。そのあまりの執着ぶりに呆れつつも、劉衍は別の宝物を与えることで、なんとか彼をなだめるのでした。
「妹のように思う」――公主との約束
傷も癒え、慕灼華は柔嘉公主の屋敷へと招かれます。それは、先日、皇太后の前で助け舟を出してくれたことへの感謝を伝えるための訪問でした。彼女は公主から贈られた美しい簪を挿し、心を込めて用意した菓子を手土産として持参します。
美しい花々が咲き誇る庭園で、二人は茶を酌み交わします。その中で、公主は穏やかに、しかし真っ直ぐな瞳で慕灼華に問いかけました。
「あなたの出身は、本当は淮州でしょう?」
慕灼華がついていた嘘を、公主は初めから見抜いていたのです。動揺し、謝罪する慕灼華に対し、公主はそれを一切咎めませんでした。それどころか、自らが皇族として生まれ、身分に縛られてきた苦悩を打ち明けます。そして、慕灼華にこう告げるのでした。
「これからは私のことを姉だと思って。あなたのことを、妹のように思うわ」
後ろ盾もなく、常に一人で戦ってきた慕灼華にとって、その言葉はどれほど心強く、温かい響きを持っていたことでしょう。二人の聡明な女性の間に、身分を超えた固い絆が生まれた瞬間でした。
皇太后の妨害と定王の先手
その頃、皇宮では皇太后が新たな策略を巡らせていました。皇帝に対し、「女子が皇子の教師を務めるのは前代未聞で、不適切極まりない」と、慕灼華をその任から解くよう強く進言していたのです。
しかし、その動きを完璧に読んでいた人物がいました。劉衍です。彼は、皇太后の言葉が終わるのを待って、静かに口を開きます。
「母上のご意向、もっともでございます。しかし、先日、北涼からの使節団をもてなす接待使に、陛下のご裁可を得て彼女を任命してしまいました。今から代わりを探すのは困難かと存じます」
皇太后の企みを未然に防ぐ、見事な先手でした。彼の深謀遠慮と、慕灼華を自身の庇護下に置き、守り抜こうとする強い意志が明確に示されたのです。
「私が女の子を産んであげる」
定王府に戻った慕灼華は、劉衍への感謝の気持ちを伝えるため、腕によりをかけて手料理を振る舞います。その心のこもったもてなしに、劉衍も満足げな表情を浮かべます。そして、彼は慕灼華に新たな約束をしました。
「今回の接待使の任を見事に果たせば、お前を礼部の正六品主事に推挙してやろう」
それは、彼女の能力を正式に認め、官吏としてのキャリアを本格的に後押しするという、何よりの信頼の証でした。
宴席は和やかに進み、酒も進みます。その中で、劉衍がふと「私にこんなに大きな娘はいないがな」と冗談めかして言ったその時。ほろ酔い加減の慕灼華が、とんでもない爆弾発言をします。
「じゃあ、私が殿下に可愛い女の子を産んであげますわ!」
その場の空気が一瞬で凍りつきます。無邪気な笑顔で言い放ったその言葉は、彼女の意識の奥底にある、劉衍への特別な想いを図らずも露呈させてしまいました。
激しく動揺する劉衍。彼は杯をあおりながら、心の内で自問します。「もし自分が、定王という身分でなく、ただの普通の男であったなら…。彼女はもっと素直に、その真心を見せてくれるのだろうか」。二人の間にある、身分という見えざる壁。それが、彼の心を切なく締め付けるのでした。
【灼灼風流】13話を読んだ感想(ネタバレあり)
第13話、最高に甘酸っぱくて、胸がキュンとなる回でした!慕灼華と劉衍の関係が、もう一歩踏み込んだ感じがして、見ていてずっとドキドキしっぱなしでした。
特に、柔嘉公主が慕灼華を「妹のよう」と言ってくれたシーンには、じーんときましたね。ずっと一人で戦ってきた彼女に、ついに心から信頼できる「姉」ができた。これからの彼女にとって、どれだけ大きな支えになることか。聡明で心優しい公主、本当に素敵です。
そして、何と言ってもラストの「私が女の子を産んであげる」発言!思わず飲んでいたお茶を吹き出しそうになりました(笑)。酔った勢いとはいえ、あまりにも大胆で可愛すぎる告白ですよね。あの劉衍が激しく動揺している姿を見られただけで、大満足です。彼の「もし自分が普通の男なら」という心の声も切なくて…。早く二人の間にある身分の壁がなくなればいいのに、と心から願ってしまいます。
皇太后の妨害を劉衍がスマートに阻止する場面も、彼の頭のキレる策士ぶりが発揮されていてかっこよかったです。慕灼華の官吏としての道も力強くサポートしてくれるなんて、まさに理想の上司であり、未来の旦那様ですね!公私ともにパートナーとなっていく二人の姿から、ますます目が離せません!
【灼灼風流】13話のネタバレまとめ
- 定王府で療養中の慕灼華の元を第一皇子・劉琛が見舞いに訪れ、不器用ながらも彼女を気遣う。
- 慕灼華は柔嘉公主に招かれ、自身の素性を打ち明ける。公主はそれを許し、「妹のように思う」と告げ、二人の間に強い絆が生まれる。
- 皇太后が慕灼華を皇子の教師から外そうと画策するが、劉衍が先手を打って彼女を「北涼使節団の接待使」に任命し、その企みを阻止する。
- 慕灼華は感謝の宴で劉衍に手料理を振る舞い、酒の勢いで「私が女の子を産んであげる」と爆弾発言をしてしまう。
- 彼女の無邪気な言葉に劉衍は激しく動揺し、二人の間にある身分差について、これまで以上に思いを巡らせる。
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