【灼灼風流】22話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 礼部郎中となった慕灼華は、官吏として順調なスタートを切りました。
- 男女が贈り物を交換する「同心節」を前に、慕灼華は劉衍への特別な想いを自覚し、贈り物として最高級の笛「独幽」を手に入れます。
- 宴の席で、劉衍は他の女性からの贈り物を全て断りますが、慕灼華からの「独幽」だけは喜んで受け取り、二人の絆が深まりました。
- 沈驚鴻は、柔嘉公主が今も亡き婚約者を想い続けていることを知り、心を痛めていました。
【灼灼風流】第22話をネタバレありでわかりやすく解説する
慕灼華への想いを、贈られた笛「独幽」に託した劉衍。第22話では、その想いが公の場で明らかになり、新たな恋の嵐が吹き荒れます。慕灼華の恋敵として、孫家の令嬢・孫紜紜が本格的に登場。宮中の宴を舞台に、女同士のプライドを懸けた華麗なる戦いの火蓋が切られます。
「この一本を独愛する」――独幽に込めた想い
皇太后が主催する宴の席。劉衍と孫紜紜の縁談をまとめたい皇太后は、二人に琴と笛の合奏を命じます。孫紜紜は、劉衍が笛を持っていないことを見越したように、自らが用意した高価な笛「霊犀」を妖艶な笑みと共に差し出しました。
しかし、劉衍は氷のような冷たさでその申し出を拒絶します。そして、執剣に命じ、慕灼華から贈られた「独幽」を取り寄せさせると、孫紜紜と、その背後にいる皇太后に向かって、はっきりと宣言しました。
「霊犀には縁がない。高価なものより、気に入ったものがいい。私は、この一本を独愛する」
その言葉は、笛に託された、慕灼華への揺るぎない想いの表明でした。公衆の面前で、彼は慕灼華を選んだのです。その堂々たる態度に、慕灼華は喜びの笑みを浮かべ、孫紜紜は屈辱に顔を歪めるのでした。
即興詩の試練と定王の擁護
大勢の前で恥をかかされた孫紜紜の怒りの矛先は、当然、慕灼華へと向かいます。彼女は、慕灼華が詩作を苦手としていることを見抜き、「探花殿の素晴らしい詩を拝聴したいものですわ」と、皇太后にけしかけました。
柔嘉公主が「彼女は私の客よ」と庇おうとしますが、皇太后の命令には逆らえません。絶体絶命の状況に追い込まれた慕灼華。しかし、彼女は臆することなく立ち上がると、荷花(蓮の花)を題材にした即興の詩を見事に詠み上げます。
その詩は、技巧を凝らしたものではなかったため、周囲からは嘲笑が漏れました。しかし、すかさず劉衍が「技巧に走らず、民の暮らしに寄り添った、実に風雅な詩だ」と賞賛。第一皇子・劉琛もそれに同調したことで、場の空気は一変。慕灼華は、劉衍の機転の利いたフォローによって、見事にこの試練を乗り越えたのです。
恋敵、現る!戸部観政・孫紜紜
悔しさが収まらない孫紜紜は、なんと慕灼華の詩集を買い占め、その意味を解読しようと躍起になります。しかし、詩の各行の頭文字を読むと「關我何事(私に何の関係が?)」という隠しメッセージになっていることに気づき、からかわれていたと知ってさらに逆上。
彼女は皇太后に泣きつき、その権力を利用して、戸部観政として慕灼華と同じ部署に配属されるという強硬手段に出ます。職場に乗り込んできた孫紜紜は、わざと「劉衍から贈られた」と嘘をついて菓子を見せつけるなど、幼稚な嫌がらせを繰り返します。しかし、慕灼華は全く動じません。それどころか、仕事が全くできない孫紜紜に対し、上司として丁寧に指導までする始末。その大人な対応に、孫紜紜はただ苛立ちを募らせるのでした。
蘇る英雄と届かぬ贈り物
その頃、沈驚鴻は柔嘉公主の元を訪れていました。彼女の心を慰めたい一心で、彼は自らが描いた薛笑棠の肖像画を贈ります。愛する人のために、その人が愛した男の絵を描いて贈る…。彼の切ない優しさが、胸に迫ります。
一方で、劉衍は秘密裏に行動していました。崖から落ちて以来、意識不明となっていた薛笑棠を保護し、密かに治療を続けていたのです。慕灼華もその事実を知らされ、驚きを隠せません。劉衍が、ただ皇太后の陰謀を待っているだけではないことが明らかになった瞬間でした。
そんなシリアスな展開の中、侍女の郭巨力と護衛の執墨が、お互いに好物である「猪肘子(豚足の煮込み)」を偶然にも贈り合うという、微笑ましい一幕も描かれました。
【灼灼風流】22話を読んだ感想(ネタバレあり)
第22話、劉衍の「独愛宣言」、最高にかっこよかったですね!大勢の前で、しかも皇太后と恋敵の目の前で、きっぱりと慕灼華への想いを示すなんて、男らしすぎます!孫紜紜には少し同情しますが、これ以上ないくらいスカッとする名場面でした。
孫紜紜のキャラクターも面白いですね。執念深くて幼稚な嫌がらせは見ていてイライラしますが、恋に必死な姿はどこか憎めません。そんな彼女を、慕灼華が上司として冷静にあしらう姿との対比が、慕灼華の器の大きさを際立たせていて、見ていて爽快でした。
そして、沈驚鴻の切なさには、今回も涙腺が緩んでしまいました。好きな人のために、その人が想う男性の絵を描いて贈るなんて、どれだけ深い愛情なのでしょうか。彼の恋がいつか報われてほしいと、心から願ってしまいます。
薛笑棠が生きていたという展開にも驚きました!劉衍が秘密裏に彼を保護していたとは。これで柔嘉公主の物語も大きく動き出しそうですね。恋模様も宮廷の陰謀も、ますます複雑に絡み合ってきて、今後の展開から目が離せません!
【灼灼風流】22話のネタバレまとめ
- 皇太后の宴で、劉衍は孫紜紜からの笛を拒絶し、慕灼華から贈られた笛「独幽」を手に取り「この一本を独愛する」と公言する。
- 恥をかかされた孫紜紜は慕灼華に詩作の勝負を挑むが、慕灼華は劉衍や柔嘉公主の助けで見事に切り抜ける。
- 孫紜紜は皇太后の権力を使い、戸部観政として慕灼華の同僚となり、公私にわたって嫌がらせを始めるが、慕灼華は冷静にあしらう。
- 沈驚鴻は、柔嘉公主への届かぬ想いを胸に、彼女のために薛笑棠の肖像画を描いて贈る。
- 劉衍が、崖から落ちて意識不明だった薛笑棠を秘密裏に保護し、治療していたことが明らかになる。
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