【灼灼風流】23話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 皇太后の宴で、劉衍は孫紜紜からの笛を拒絶し、慕灼華から贈られた笛「独幽」を手に「この一本を独愛する」と公言しました。
- 孫紜紜は戸部観政として慕灼華の同僚となり、公私にわたって嫌がらせを始めますが、慕灼華は冷静にあしらいます。
- 沈驚鴻は、柔嘉公主への届かぬ想いを胸に、彼女のために薛笑棠の肖像画を描いて贈りました。
- 劉衍が、崖から落ちて意識不明だった薛笑棠を秘密裏に保護し、治療していたことが明らかになります。
【灼灼風流】第23話をネタバレありでわかりやすく解説する
すれ違いと誤解を重ね、もどかしい距離を保ってきた慕灼華と劉衍。第23話では、恋敵の執拗な妨害と宮廷の思惑が二人を引き裂こうとする中、年に一度の祭りの夜、ついに互いの本心を確かめ合い、二人だけの特別な約束を交わします。物語が大きく動く、感動のターニングポイントです。
皇太后の圧力と「無関係」という嘘
戸部観政として慕灼華の同僚となった孫紜紜の嫌がらせは、日を追うごとにエスカレートしていました。彼女が仕掛けた下剤入りの茶の罠を慕灼華が見抜いたその時、タイミングを見計らったかのように皇太后が現れます。皇太后は、慕灼華が孫紜紜をいじめていると決めつけ、問答無用で彼女を罰し、雪の降る庭に跪かせるのでした。
跪く慕灼華に、孫紜紜は勝ち誇ったように囁きます。「私の後ろ盾は皇太后様と淑妃様。いずれ私は、定王の正妃となる身よ」。これ以上、皇太后に目をつけられれば、官吏としての道も閉ざされてしまう。そう悟った慕灼華は、心を押し殺し、冷たく言い放ちました。
「殿下とは何の関係もないわ。私を困らせようとしても、時間の無駄よ」
しかし、その悲痛な嘘を、彼女を心配して駆けつけた劉衍が、物陰で聞いてしまっていたのです。彼の表情に浮かんだのは、深い失望と悲しみの色でした。
すれ違う心と嫉妬の炎
劉衍に誤解されたとは知らず、慕灼華は彼が自分を避けていると感じ、胸を痛めていました。さらに、公務とはいえ、彼が孫紜紜と親しげに談笑している姿を目撃し、彼女の心は嫉妬の炎でちりちりと焦げ付きます。
そんな中、劉衍から急な呼び出しがかかります。彼が保護していた薛笑棠の容態が急変したためでした。医者として彼を頼る劉衍と、彼に避けられていると感じる慕灼華。二人の心は、すぐそばにいるのに、遠くすれ違っていました。
「諦めます」――天灯に託した想い
都では、劉衍と孫紜紜の婚約の噂がまことしやかに囁かれ、慕灼華は失意の底にいました。そんな彼女を見かねた侍女の郭巨力は、年に一度の恋人たちの祭り「乞巧節」へと、彼女を無理やり連れ出します。
華やかな祭りの賑わいも、傷心の彼女の心には届きません。人々の願いを乗せた天灯(ランタン)が夜空へ昇っていくのを、慕灼華はぼんやりと見つめていました。彼女も一つの天灯を手に取ると、そっと火を灯し、涙ながらに呟きます。
「これは、私がかつて殿下を想っていたという証。もう、きっぱりと諦めます…」
その儚い決意を、夜空だけが聞いているはずでした。しかし、彼女の背後から、静かな、しかし確かな声がかけられます。
「なぜ私に情がありながら、身を引こうとするのだ」
振り返ると、そこに立っていたのは、いるはずのない劉衍でした。
娶らず、嫁がず――二人だけの約束
劉衍は、皇太后からの縁談はきっぱりと断ったこと、そして孫紜紜にも明確に気持ちがないことを伝えたと明かします。それでも、慕灼華は首を横に振りました。官吏として生きると決めた自分には、王族である彼を支えることはできない。彼には孫紜紜のような名家の女性こそがふさわしい、と。
その言葉を遮り、劉衍はついに、長年心の奥底に封じ込めてきた想いを告白します。
「私も、父と戦友の無念を晴らすことだけが生きる目的だった。誰も愛さず、子も成さぬと心に誓っていた。だが…生涯を共にしたいと願う女子に、出会ってしまったのだ」
そして、彼は二人だけが歩める、新しい未来を彼女に示します。
「互いの志を諦めさせるのは、愛ではない。だから、そなたは嫁がずともよい。私も娶らない。ただ、互いに愛し合い、生涯、そばにいられればそれでいい」
その言葉は、慕灼華の心の壁を、跡形もなく溶かしていきました。二人は、祭りの喧騒の中で、全てを確かめるように熱い口づけを交わします。その情熱的な光景を、孫紜紜が遠くから憎しみの目で燃えるように見つめていました。
劉衍は、対となる玉佩の片割れを慕灼華に贈ります。それは、誰にも邪魔されない、二人だけの固い絆の証。しかしその裏で、孫紜紜は母から「慕灼華が戸籍を偽っている」という決定的な弱みを授かり、新たな復讐の炎を燃やすのでした。
【灼灼風流】23話を読んだ感想(ネタバレあり)
第23話、もう最高以外の言葉が見つかりません!これまでのもどかしいすれ違いがあったからこそ、乞巧節の夜の二人のシーンは、涙が出るほど感動的でした。「彼は娶らず、彼女は嫁がず、ただそばにいる」。これって、これまでのどんなプロポーズの言葉よりも、二人の生き様と覚悟が詰まった、最高の愛の誓いじゃないでしょうか。
ずっと強がって、自分の気持ちを押し殺してきた慕灼華が、涙ながらに本音を語るシーンには、もらい泣きしてしまいました。そして、そんな彼女を全て受け止める劉衍の告白も、本当に素敵でした。「生涯を共にしたいと願う女子に出会ってしまった」なんて、言われてみたい!
熱い口づけと、玉佩を交換するシーンは、美しすぎて息をのむほど。ようやく二人の心が一つになった…と喜びでいっぱいですが、ラストの孫紜紜の不気味な笑みが、このままでは終わらないことを物語っていますね。戸籍偽装という弱みを握られた慕灼華と、彼女を守ると誓った劉衍。二人にどんな試練が待ち受けているのか、ハラハラしながらも、二人の絆なら絶対に乗り越えられると信じています!
【灼灼風流】23話のネタバレまとめ
- 孫紜紜の策略と皇太后の圧力により追い詰められた慕灼華は、劉衍との関係を公の場で否定する嘘をついてしまう。
- 互いに誤解と嫉妬を募らせ、二人の心はすれ違うが、乞巧節の夜に劉衍が慕灼華の前に現れ、本心を問いただす。
- 慕灼華は涙ながらに劉衍への想いを告白するも、身分の違いから身を引こうとする。
- 劉衍は「そなたは嫁がず、私も娶らない。ただ愛し合えればいい」と、互いの生き方を尊重し合う二人だけの未来を約束し、口づけを交わす。
- 恋に破れた孫紜紜は、慕灼華が戸籍を偽っているという弱みを握り、新たな復讐を企む。
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