【灼灼風流】24話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 孫紜紜の策略と皇太后の圧力により追い詰められた慕灼華は、劉衍との関係を公の場で否定する嘘をついてしまいました。
  • 互いに誤解と嫉妬を募らせ、二人の心はすれ違いましたが、乞巧節の夜に互いの本心を確かめ合います。
  • 劉衍は「そなたは嫁がず、私も娶らない。ただ愛し合えればいい」と、互いの生き方を尊重し合う二人だけの未来を約束し、口づけを交わしました。
  • 恋に破れた孫紜紜は、慕灼華が戸籍を偽っているという弱みを握り、新たな復讐を企みます。

【灼灼風流】第24話をネタバレありでわかりやすく解説する

互いの想いを確かめ合い、二人だけの特別な約束を交わした慕灼華と劉衍。しかし、幸せな時間も束の間、第24話では、慕灼華の官吏生命を揺るがす最大の危機が訪れます。恋敵・孫紜紜の卑劣な告発。絶体絶命のピンチに、皇帝と劉衍が下した驚くべき決断とは…。

「朕はとうに知っていた」――皇帝の庇護

恋に破れ、憎しみに燃える孫紜紜は、ついに最後の手札を切ります。皇太后の元へ駆け込み、慕灼華が戸籍を偽って科挙を受けたという事実を告発したのです。皇太后は待ってましたとばかりに慕灼華を呼びつけ、厳しく罪を問い詰めます。

「弁解はいたしません」。慕灼華は、潔くその罪を認めました。全てを失う覚悟を決めた彼女が、兵に連行されようとしたその瞬間、威厳に満ちた声が響き渡ります。劉衍を伴った、皇帝・劉俱の登場でした。

皇帝は、落ち着き払った声で一同に告げます。

「その件、朕はとうに知っていた」

皇帝は、彼女が望まぬ婚姻から逃れるためにやむなく戸籍を偽ったこと、しかしその才能は本物であることを見抜き、あえてこれまで黙認していたのです。そして、厳しい眼差しを孫紜紜に向けます。

「そなたは貴族を優遇する恩蔭制で観政の職を得ながら、民を思う心もなく、人を陥れることにのみ精を出していた。観政の職を解く。孫家へ帰り、二度と出仕するな!

皇帝自らの英断により、孫紜紜は完全に失脚。慕灼華には「三ヶ月の無報酬」という形ばかりの罰が与えられただけで、彼女の官吏としての道は、より確かなものとして守られたのでした。

人目を忍ぶ恋と焦れる定王

危機は去ったものの、皇太后の目が光る中、慕灼華と劉衍はこれまで以上に慎重な関係を強いられます。「これからは節度を守りましょう」と自重を促す慕灼華。しかし、恋に落ちた定王殿下は、そう簡単には引き下がれません。

慕灼華に会いたい一心で、彼は何かと「公務の報告」を口実に彼女を呼び出そうと画策。しかし、タイミング悪く部下が訪ねてきたり、急な来客があったりと、なかなか二人きりになることができず、焦れた劉衍は苛立ちを隠せません。戦の神と恐れられた英雄が、恋する一人の男としてやきもきする姿は、どこか微笑ましく映ります。

次々と現れる恋敵たち

慕灼華の才能と人柄は、多くの男性を惹きつけずにはいられませんでした。なんと、かつて彼女をあれほど敵視していた同僚の文士宗が、すっかり彼女に惚れ込み、熱烈な求婚をしてきたのです。

私は国に身を捧げる覚悟です。婚姻の意思はありません

慕灼華がきっぱりと断っても、彼は諦めきれません。そのしつこい様子を物陰から見ていた劉衍は、一計を案じます。彼はわざと慕灼華の前に現れると、「職務中に私語とは何事だ!」と厳しく叱責する芝居を打ちました。そして、文士宗に「彼女は私の人間だ」と無言の圧力をかけ、彼の恋心を力ずくで断ち切らせるのでした。

さらに、恋敵は意外な所にも。第一皇子・劉琛までもが、慕灼華に淡い想いを寄せ始めていたのです。彼は叔父である劉衍に、「慕灼華を私の妃に迎えるのはどうだろうか」と相談を持ちかけます。もちろん、劉衍がそれを許すはずもなく、「彼女は勝ち気すぎて、皇子妃には全く不向きだ」と即座に却下。次々と現れる恋敵を、片っ端から牽制していくのでした。

新たな疑惑とすれ違い

そんな中、劉琛が戸部を訪れると、慕灼華は不在でした。行き先を尋ねると、役人はこう答えます。「先ほど、吏部郎中の沈驚鴻様と、連れ立って小秦宮へ向かわれました」。

慕灼華と沈驚鴻が、二人きりで、しかも曰く付きの場所である小秦宮へ…?その報告は、劉琛だけでなく、それを伝え聞いた劉衍の心にも、静かな嫉妬と新たな疑惑の種を蒔くのでした。

【灼灼風流】24話を読んだ感想(ネタバレあり)

第24話、最高にスカッとしました!慕灼華の最大の弱点だった戸籍問題が、まさか皇帝陛下がすべてお見通しだったとは!孫紜紜の企みが完璧に打ち砕かれ、自滅していく様は痛快でしたね。皇帝と劉衍のコンビネーション、見事でした。

そして、恋敵が次々と現れる展開には笑ってしまいました。慕灼華、とんでもないモテ期到来ですね!文士宗にまで言い寄られるなんて、彼女の魅力がどれほどのものか、改めて思い知らされます。そんな恋敵たちを、大人気なく、しかし全力で排除しようとする劉衍の姿が、本当に可愛くてたまりませんでした。特に、文士宗を追い払うためのあの一芝居!彼女を守りたい一心なのが伝わってきて、ニヤニヤが止まりません。

第一皇子の劉琛も、最初は嫌な奴だと思っていましたが、素直に慕灼華の魅力を認めるようになって、だんだん可愛く見えてきました。彼の淡い恋心も応援したくなりますが…相手が悪すぎますね(笑)。

たくさんのライバル出現で、劉衍も気が気じゃないでしょうが、それだけ慕灼華が輝いている証拠。秘密の恋を育む二人が、この先どうやって周囲の障害を乗り越えていくのか、ますます楽しみになりました!

【灼灼風流】24話のネタバレまとめ

  • 孫紜紜が慕灼華の戸籍偽装を皇太后に告発するが、皇帝は全てを知った上で彼女を庇い、逆に孫紜紜は官職を解かれる。
  • 慕灼華は皇帝から正式に赦され、官吏としての地位を盤石なものにする。
  • 秘密の関係を続けることになった二人だが、会えないことに焦れた劉衍は、何かと理由をつけて彼女を呼び出そうとする。
  • 同僚の文士宗や第一皇子・劉琛など、慕灼華に想いを寄せる恋敵が次々と現れ、劉衍をやきもきさせる。
  • 劉衍は嫉妬心を燃やしつつも、機転を利かせて恋敵たちを牽制し、慕灼華を守る。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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