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【ばけばけ】2話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 物語は明治30年代後半、大人になったトキが外国人のヘブンと暮らしている未来のシーンから始まりました。
  • 主な舞台は明治8年の松江。没落した士族である松野家は、時代の変化をうらみながら貧しい生活を送っています。
  • 小学生のトキは、父・司之介が働かないことを理由に、学校で同級生や教師から心ない言葉を浴びせられました。
  • 激怒した父・司之介ですが、何もできずに橋の上で立ち尽くしてしまいます。その姿を母・フミは「時代に戸惑っているだけ」だとトキに説明しました。
  • 辛い出来事の後、司之介は化け物の真似をしてトキを笑わせ、貧しいながらも家族の温かい絆が描かれました。

【ばけばけ】第2話をネタバレありでわかりやすく解説する

第1話で描かれた、時代の変化に取り残された松野家。第2話では、主人公トキの中に新たな決意が芽生えますが、それが新たな波紋を広げることになります。時代の大きなうねりの中で、登場人物たちの思いが交錯する様子を詳しく見ていきましょう。

少女の決意「私は先生になりたい」

物語は、トキ(福地美晴)が「一家の暮らしを支えたい」という、健気な決意を固めるところから始まります。小学校で親友のサワが、貧しい家族のために教師になるという夢を語ったことに影響を受けたのです。

家に帰ったトキは、父・司之介(岡部たかし)、母・フミ(池脇千鶴)、祖父・勘右衛門(小日向文世)の前で、はっきりと宣言しました。

私は先生になりたいと思っております。一家の暮らしを支えたいと思っております。そしたら、武士を辞めんでもすみますき。

これは、ただお金を稼ぎたいというだけでなく、「父上もじじ様も、ずっと武士でいてください」という、父や祖父の誇りを守りたいという優しい願いが込められた言葉でした。「良き娘に育ちましたね」とフミが微笑むように、家族の絆が感じられる一幕です。

武士の娘の壁と叔母の反対

その頃トキは、親戚である雨清水家で、叔母のタエ(北川景子)からお茶やお花、三味線といった武家の娘としての稽古を受けていました。しかし、教師になるという夢を抱いたトキは、その稽古をやめたいとタエに申し出ます。「先生には、お花もお茶も三味線もいりません」ときっぱり言うトキに、一緒に来ていた母のフミも驚きを隠せません。

このトキの申し出に対し、タエは厳しい表情で反対します。

武士の娘が金を稼いだりしてはいきません。 先生になどなりません。もちろん、他のあらゆる商いも。

タエの言葉は、この時代に根強く残る「武家の娘は働くべきではない」という価値観を象徴しています。せっかく抱いた夢を真正面から否定され、トキは深く落ち込んでしまいました。

時代の変化を告げる「散切り頭」

重苦しい空気が流れるその時、部屋に入ってきた一人の男性が皆を驚かせます。タエの夫、雨清水傳(堤真一)です。彼の頭には、武士の象徴である髷がありませんでした。いわゆる**「散切り頭」**になっていたのです。

あまりの衝撃にタエは卒倒し、フミは悲鳴をあげます。傳は悪びれる様子もなく、さらに衝撃的な言葉を口にしました。

武士の時代は終わりじゃ。近い内にわしは、ここで織物の工場をはじめようと思う。

武士を捨て、商人として生きる。傳のこの決断は、新しい時代に適応しようとする力強い意志の表れです。夢を否定されたばかりのトキにとって、傳の姿は希望の光のように輝いて見えたことでしょう。

父が聞いてしまった、無邪気で残酷な一言

雨清水家からの帰り道、興奮冷めやらぬトキは、母に自分の気持ちを漏らしました。「素敵だったなあ」と傳を称賛し、こう呟きます。

おじさまのような父上が良かったなあ。

それは子供の素直な感想でした。しかし、その言葉を、背後から歩いてきた父・司之介が聞いてしまっていたのです。「あげな父が戻りました」と寂しそうに言う司之介。新しい時代へ力強く踏み出す傳と、立ち尽くすばかりの自分を比べられ、彼の心は深く傷ついたに違いありません。

後日、妻から傳が商いを始めると聞いた司之介は、何も言えずにただ黙り込むのでした。

父からの贈り物、謎のウサギ

ある日、トキが学校から帰ると、司之介が「見せたいものがある」と待ち構えていました。そして、大きな箱の中から取り出したのは、一羽のかわいい黒いウサギでした。

突然のことにトキは「うさぎだ。かわいい。けど、どうして?」と戸惑います。娘を喜ばせたい一心なのか、それとも傳への対抗心から何か新しいことを始めようとしているのか。司之介の真意は全く読めません。ただ、このウサギが松野家に新たな波乱を呼び込む予感をさせながら、物語は次週へと続きます。

【ばけばけ】2話を観た感想(ネタバレあり)

第2話も、登場人物たちの心情が丁寧に描かれていて、深く引き込まれました。何より、幼いトキちゃんの健気さに胸を打たれます。「家族を支えたい」「お父さんには武士でいてほしい」なんて、本当に優しくて強い子ですよね。だからこそ、叔母のタエさんから夢を否定されたシーンは、自分のことのように悔しく感じました。

そして、今週から本格的に登場した雨清水夫妻、傳さんとタエさんが物語に大きな動きをもたらしましたね。特に堤真一さん演じる傳さんの存在感がすごいです。散切り頭で現れ、「商いをはじめる」と宣言する姿は、まさに時代の変化そのもの。立ち尽くす司之介さんとは対照的で、この二人の対比が今後の物語の軸になっていくのだろうと感じます。

今回、一番切なかったのは、やはり司之介さんがトキちゃんの「おじさまのような父上が良かった」という言葉を聞いてしまう場面です。悪気のない子供の一言が、一番心をえぐるんですよね…。プライドをズタズタにされ、それでも娘のために何かをしようとウサギを連れてくる姿は、哀れであり、同時に愛おしくもあります。

ただ、あのウサギは一体何なのでしょうか。ペットとして飼う余裕があるとは思えませんし、まさか繁殖させて売る…?明治初期にウサギの投機ブームがあったという話も聞きますが、司之介さんがうまい儲け話に乗れるタイプには到底見えません。むしろ、誰かに騙されているのではないかと、嫌な予感しかしません。家族の笑顔のためであってほしいと願いつつも、来週の展開から目が離せそうにありません。

【ばけばけ】2話のネタバレまとめ

  • トキは家族を支えるため、父と祖父に武士のままでいてほしいと願い、「教師になる」という夢を持つ。
  • 親戚の叔母タエに夢を打ち明けるが、「武士の娘が働くものではない」と厳しく反対される。
  • タエの夫・傳が武士の象徴である髷を落とした「散切り頭」で登場。さらに商人として織物工場を始めると宣言する。
  • 新しい時代へ進む傳の姿に感銘を受けたトキは、無邪気に「おじさまのような父上が良かった」と漏らし、それを父・司之介が聞いてしまう。
  • 傷心の司之介は、後日、どこからか一羽のウサギを連れてきて、戸惑うトキに見せた。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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