【兄だったモノ】28話あらすじから結末まで全てネタバレ解説
ずっちー
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【兄だったモノ】5話あらすじから結末まで全てネタバレ解説
ずっちー
前話のおさらい
- 広島に到着した鹿ノ子は、再会した聖の背後に常に兄の亡霊が付きまとっている姿を目の当たりにする。
- 聖の自然で無防備な優しさに触れた鹿ノ子の心は大きく揺らぎ、彼女は心の中で「ずるいんだ！」と叫ぶ。
- 鹿ノ子の当初の目的であった「復讐」や「利用」といった感情が、聖への複雑な想いへと変化し始めていることが示唆された。
Contents
【兄だったモノ】第5話をネタバレありでわかりやすく解説する
聖の家で過ごすことになった鹿ノ子。穏やかな時間も束の間、突如として起こった事故が、彼女の決意を新たなステージへと引き上げます。そして、そこに現れる謎の訪問者が、物語をさらに予測不可能な方向へと導くのでした。
守るべき人
キッチンでの惨劇
聖の家のキッチン。鹿ノ子が物思いにふけっていたその時、「ガシャン！」という大きな音と共に、聖の呻き声が響き渡ります。 駆けつけると、そこには包丁で自らの手を深く切りつけ、血を流す聖の姿がありました 。明らかに動揺し、焦点が合っていない彼の様子は、ただの不注意とは思えません。 鹿ノ子はすぐさま「早くタオルで押さえて…っ！」と叫び、冷静に指示を出します 。
この時、彼女の心に、一つの確固たる意志が芽生えていました。 それは、当初の目的であった復讐心とは全く異なる、純粋な庇護欲。
「守らないと この聖さんを 緑の眼をした怪物から」 彼女の中で、兄の亡霊は完全に「敵」となり、聖は「守るべき対象」へと変わったのです。
突然の訪問者
聖の手当てをしようと鹿ノ子が奔走する、まさにその時。非情にも玄関のチャイムが鳴り響きます 。 「こんな時に…っ 誰…っ」 動揺を隠せないまま玄関へ向かう鹿ノ子。ドアの向こうに立っていたのは、見知らぬ一人の女性でした。
謎の女・南カンナ
彼女の目的とは
その女性は「南カンナ（みなみ カンナ）」と名乗り、こう告げました 。
「東雲騎一郎（しののめ きいちろう）に 線香を上げに来たの」
そして、兄の死を知る謎の女性の出現。このタイミングでの訪問は、偶然とは到底思えません。
聖の背中に残る「印」
場面は室内に戻り、カンナと名乗る女性が聖の手当てをしています。 聖は「徹夜続きでちいと フラッとして…」と、自分の不注意だったと説明します 。しかし、鹿ノ子は見てしまいました。カンナに支えられる聖の背中に、不気味な痣のようなものが浮かび上がっているのを。 それはただの肌荒れなどではありません。鹿ノ子の脳裏に、かつて兄が聖を抱きしめていた光景がフラッシュバックします。
「かぶれなわけない これはまるで」 あの痣は、兄の亡霊が聖に取り憑き、その存在を刻み付けている「印」なのではないか。 聖の身に起きている異変は、彼の精神だけでなく、肉体にも及んでいたのです。鹿ノ子はぞっとするほどの恐怖と共に、その事実を確信するしかありませんでした。
【兄だったモノ】5話を読んだ感想（ネタバレあり）
息を呑む展開の連続でした。聖さんが手を切るシーンは、血の描写も相まって非常にショッキングで、一気に緊張感が高まりましたね。 そして、そのショックの中で生まれた鹿ノ子ちゃんの「聖さんを守らないと」という決意。これは物語の大きな転換点だと感じました。復讐を企んでいた少女が、守りたい誰かを見つける。この王道ながらも胸を打つ展開に、思わず彼女を応援したくなりました。
そんな感動も束の間、謎の女・南カンナの登場で物語は一気にミステリーの様相を呈してきました。彼女は一体何者なのでしょうか。兄の元恋人？それとも、この怪異の真相を知る人物？タイミングが良すぎる登場に、何か裏があるのではないかと勘ぐってしまいます。
最後の、聖さんの背中に浮かび上がった痣のシーンは、純粋にホラーとして怖かったです。亡霊がただ側にいるだけでなく、物理的に影響を与えているという事実が、この怪異の根深さを物語っています。聖さんの命が、思っている以上に危険な状態にあるのかもしれません。
【兄だったモノ】5話のネタバレまとめ
- 聖がキッチンで包丁で手を深く切り、大怪我を負う 。
- この事件をきっかけに、鹿ノ子は「聖を兄の亡霊から守る」という強い決意を固める 。
- 混乱の中、南カンナと名乗る謎の女性が、兄・東雲騎一郎の線香を上げに訪ねてくる 。
- 聖の背中に、兄の亡霊によるものと思われる不気味な痣があることを鹿ノ子が発見する 。
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ABOUT ME
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
