【兄だったモノ】6話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 聖がキッチンで包丁で手を深く切り、大怪我を負ってしまう 。
- この事件をきっかけに、鹿ノ子は「聖を兄の亡霊から守る」という強い決意を固める 。
- 混乱の中、南カンナと名乗る謎の女性が、兄・東雲騎一郎の線香を上げに訪ねてくる 。
- 聖の背中に、兄の亡霊によるものと思われる不気味な痣があることを鹿ノ子が発見する 。
【兄だったモノ】第6話をネタバレありでわかりやすく解説する
突如現れた謎の女・南カンナ。聖の怪我で混乱する状況の中、彼女の登場が物語に新たな嵐を呼び込みます。鹿ノ子にとって、彼女は敵となるのか、それとも味方となるのでしょうか。
常識人・カンナの介入
未成年を泊めるという非常識
聖の手当てが一段落したところで、カンナは聖と鹿ノ子に対し、厳しい口調で叱責を始めます。 「バッカじゃないの!」 彼女が問題視したのは、聖が未成年である鹿ノ子を、血の繋がらない男性の家に泊めようとしていたことでした 。 「未成年の女の子と同じ屋根の下で夜を明かすなんて…! 許されるわけないでしょ!」 カンナの剣幕に、二人は何も言い返せません。彼女はすぐさまタクシーを呼び、鹿ノ子を自分が手配するホテルに泊まらせると一方的に宣言します 。
聖は、鹿ノ子のことを決して恋愛対象や性的な目で見たことはないと心の中で弁明しますが 、カンナの勢いを止めることはできません。常識的でパワフルな彼女の介入は、ある意味で二人を救う形となりました。
投げかけられた衝撃の言葉
カンナは「その馬鹿みたいに無責任なお人好しのところ」と聖を評しながら 、鹿ノ子の腕を引いて家から連れ出します。 そして、二人きりになった瞬間、彼女は信じられない言葉を口にするのです。 「あなた 見えてるんでしょ」「中眞くんの後ろにいた『あれ』」 (※カンナは聖を「中眞くん」と呼んでいます)
鹿ノ子にしか見えていなかったはずの、兄の亡霊。その存在を、カンナもまた認識していたのです。
明かされるカンナの正体
あなたは、騎一郎の…
呆然とする鹿ノ子に、カンナは静かに告げます。 「それに私達 一度会ったことあるのよ」 鹿ノ子の脳裏に、幼い頃に見た兄と親密そうにしていた女性の姿が蘇ります。目の前にいるカンナこそが、あの時の女性だったのです。
そして、カンナは自らの正体を決定づける、最後の言葉を紡ぎました。
「大学の時 騎一郎とお付き合いしていたの」 謎の訪問者の正体は、兄・騎一郎の元恋人でした。彼女はなぜ今になって聖の前に現れたのか。そして、なぜ亡霊の存在を知っているのか。物語は、新たなキーパーソンを得て、さらに謎を深めていきます。
【兄だったモノ】6話を読んだ感想(ネタバレあり)
カンナさん、最高です!この一言に尽きますね。 聖さんも鹿ノ子ちゃんも、どこか現実離れした危うさを持っていたので、カンナさんのようなパワフルで常識的な大人が登場したことで、物語に一本しっかりとした筋が通ったように感じます。彼女の「バッカじゃないの!」は、読者の気持ちを代弁してくれるような、爽快な喝でした。
そして、何よりも衝撃的だったのが、彼女も「あれ」が見えていたという事実です。鹿ノ子ちゃんが一人で抱え込んでいた恐怖と秘密を分かち合える、初めての協力者が現れた瞬間でした。これは本当に心強い展開です。 最後の「騎一郎の元カノ」という告白には、思わず「やっぱり!」と声が出ました。これで全てのピースが繋がったと同時に、新たな謎が山ほど生まれてきましたね。彼女は兄の何を知っているのか。聖さんとの関係は?そして、彼女の目的は? 嵐のように現れて物語をかき回していくカンナさんから、今後ますます目が離せません。
【兄だったモノ】6話のネタバレまとめ
- 南カンナは、未成年である鹿ノ子を家に泊めようとした聖の非常識さを厳しく叱責する 。
- カンナは鹿ノ子を自分の手配したホテルに泊まらせるため、強引に家から連れ出す 。
- カンナは、鹿ノ子と同様に、聖に取り憑いている兄の亡霊の姿を認識できることを明かす 。
- カンナの正体は、兄・騎一郎が大学時代に交際していた元恋人であることが判明する 。
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