【兄だったモノ】16話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 鹿ノ子は、広島まで聖と共に新幹線で移動することになった 。
- 聖が身につけている指輪が、法的に結ばれなかった兄と彼を繋ぐ「唯一の鎖」であることが語られた 。
- 広島駅の混雑の中、聖に手を繋がれた鹿ノ子は、それを「兄らしい行動」だと判断し、彼の行動を観察し始めた 。
【兄だったモノ】第16話をネタバレありでわかりやすく解説する
希望を胸に、聖と共に広島の地へ降り立った鹿ノ子。彼の家で手がかりを探すという使命と、聖を想う複雑な気持ちが交錯します。一方その頃、東京のカンナもまた、独自の調査で呪いの正体に迫っていました。
聖の日常と、鹿ノ子の決意
空っぽの墓と冷蔵庫
聖の家へ向かう前、二人は兄の墓へと立ち寄ります 。お盆の時期に飾られていた盆灯籠はすでになく、少し寂しげな雰囲気です 。しかし、遺骨が入っていない空の墓であるにもかかわらず、そこは綺麗に掃除され、新しい花が供えられていました 。
家に着いた後、聖は夕食を作ると言い出します 。しかし、彼の家の冷蔵庫は驚くほど空っぽでした 。一人になってから食欲が湧かず、普段はエネルギーバーなどで済ませているというのです 。 聖は「すぐ帰るけぇ」と、一人で買い物へ出かけていきました 。
罪悪感と使命感
一人残された鹿ノ子は、罪悪感に苛まれながらも、自らの使命を再確認します。「ごめんなさい 聖さん…」と心で謝りながらも、今が兄の荷物を探す絶好のチャンスだと気を引き締めました 。 お墓は綺麗にしているのに、自身の食事は疎かにして、どんどん自分から遠い人になっていくように感じる聖の姿に、彼女は言い知れぬ不安を感じるのでした 。
カンナの仮説と、見つかった手がかり
独自調査を進めるカンナ
その頃、東京のカンナは独自の調査を進めていました 。彼女は今回の件に、なぜか妙に乗り気になっている自分に気づいています 。そして、メールを打ちながら不敵に微笑むのでした。 「アレの正体 私多分知っていると思う」 彼女は、呪いの正体について、ある仮説にたどり着いていたのです 。
アルバムに記された名前
カンナは、自らの仮説をまだ鹿ノ子には伝えていません 。兄の荷物がある広島で、鹿ノ子自身が何か手がかりを掴んでくれることを期待していたのです 。 その期待通り、鹿ノ子は兄の荷物の中から一冊の古いアルバムを見つけ出します。
ページをめくると、そこに写っていたのは、学生服姿の幼い聖と、見知らぬもう一人の少年でした。 そして、写真の横には、あの頼豪の霊視で浮かび上がった名前が記されていたのです。 「西迫 正義(さいさこ まさよし)」と 。 呪いの謎を解く鍵となる人物の名前が、ついに明らかになった瞬間でした。
【兄だったモノ】16話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回は、鹿ノ子とカンナ、二人の視点が交錯する構成が見事でした。 広島で手がかりを探す鹿ノ子と、東京で頭脳戦を繰り広げるカンナ。物理的に離れていながらも、同じ目的に向かって調査を進める二人の姿に、熱い絆を感じました。 特に、カンナさんが「アレの正体、私多分知っている」と呟くシーンは鳥肌モノでしたね。彼女は一体どこまで真相に近づいているのでしょうか。
そして、鹿ノ子ちゃんがアルバムから「サイサコ マサヨシ」の名前を見つけ出すラストシーン。これまでの謎が一つの線で繋がったような、見事なカタルシスがありました。頼豪さんの霊視が、ただの幻ではなかったことの証明にもなりましたね。 聖さんの過去に深く関わるであろう、西迫正義という人物。彼は一体何者なのか。そして、なぜ彼の名前が呪いと共に見えたのか。物語が核心にぐっと近づいたことを感じさせる、最高の引きでした。聖さんの空っぽの冷蔵庫が、彼の心の状態を象徴しているようで、とても切なかったです。
【兄だったモノ】16話のネタバレまとめ
- 聖に連れられて兄の墓を訪れた鹿ノ子は、遺骨がないにもかかわらず、墓が綺麗に手入れされていることを知る 。
- 聖の家では、彼の食生活が乱れきっており、冷蔵庫が空になっていることが判明する 。
- 聖が買い物に出かけた隙に、鹿ノ子は兄の遺品を探し始める 。
- 一方、東京のカンナは独自の調査で呪いの正体に関する仮説を立てていた 。
- 鹿ノ子は兄のアルバムの中から、学生時代の聖と「西迫 正義(さいさこ まさよし)」という名の少年が一緒に写っている写真を発見する 。
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