【兄だったモノ】23話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 回想シーンで、新人編集者だった犬上が、聖の優しさに触れて彼に心酔していく過程が描かれた。
- 聖の元恋人である西迫正義(さいさこ まさよし)が登場し、彼が聖に対して異常な執着を見せていることが明らかになった。
- 現在のカンナは、犬上を協力者として取り込むことに成功した。
- 頼豪の霊視で見た「血を流す聖」の記憶が、西迫という人物、そして兄・騎一郎の存在と結びついた。
【兄だったモノ】第23話をネタバレありでわかりやすく解説する
「サイサコ」――その名前の主との、予期せぬ遭遇。鹿ノ子の行動が、止まっていた物語の歯車を、再び大きく動かし始めます。嵐の前の静けさの中、登場人物たちの思惑が激しく衝突しました。
過去の男・西迫正義との対峙
兄の面影を追って
物語は、鹿ノ子が駅の雑踏の中で、兄・騎一郎の面影を持つ男を見つける場面から始まります。思わず「東雲…騎一郎…?」と呟く彼女。人違いだと謝る男に対し、鹿ノ子は確信を持って、その本当の名前を呼びかけました。 「初めまして 西迫正義さん…ですよね?」 僧侶・頼豪の霊視で浮かび上がった、聖の過去を知る男。彼が、今まさに鹿ノ子の目の前にいたのです。
甦る記憶と残酷な現実
西迫は、鹿ノ子が兄から自分の名前を聞いたのかと尋ねます。その問いをきっかけに、鹿ノ子の脳裏に封印されていた記憶が蘇りました。 それは、兄がかつて傷だらけで家に帰ってきた日のこと。そして、半狂乱になった母に責められていた兄の姿。あの時の兄の傷が、目の前の男と繋がっている。鹿ノ子はそう直感したのでした。
彼女は、西迫に「兄は今年の春に死にましたから」と告げます。しかし、西迫は「そんなこと聞いてどうするの?」と冷たく言い放ち、聖との関係を知っていることを仄めかして、鹿ノ子を嘲笑うかのような態度を取るのでした。
それぞれの目的地、広島へ
広島へ向かう西迫
話すことはないとばかりに、西迫はその場を立ち去ろうとします。彼が向かう先は、なんと広島でした。 「広島で何をするの…!」「まさか…っ 聖さんに…っ」 聖の身を案じ、必死に引き止めようとする鹿ノ子。その時、彼女たちの元へ、一人の女性が駆けつけます。カンナです。 鹿ノ子と連絡が取れなくなったことを心配し、駅で張り込んでいたという彼女は、鹿ノ子の隣に立つ西迫の姿を見て、言葉を失うのでした。
歪だった二人の関係
場面は、頼豪とカンナの電話シーンへと移ります。頼豪は、霊視で「見た」内容を、カンナにだけ伝えていました。 「あの二人は 決して幸せな恋人関係ではなかったはずだ」 聖と西迫の関係は、カンナが想像していた以上に、「酷く歪だった」と。 広島の聖の家には、暗雲が垂れ込め、雷が鳴り響きます。まるで、これから始まる嵐を予感させるかのように、物語は幕を閉じるのでした。
【兄だったモノ】23話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回は、息もつかせぬ緊張感の連続でした。鹿ノ子ちゃんと西迫の対峙シーンは、読んでいて手に汗を握りましたね。西迫の、人の心を踏みにじるような傲慢な態度には、本当に腹が立ちました。彼が聖さんや騎一郎の過去に、どれだけ深い傷を残したのかが窺えます。
そして、カンナさんの登場。絶妙なタイミングで駆けつけてくれて、思わず「よくやった!」と声をかけたくなりました。これで役者は揃った、という感じですね。 頼豪さんの霊視の結果も、やはりというべきか、衝撃的でした。「酷く歪だった」という二人の関係。西迫は、聖さんに対して精神的、あるいは物理的な暴力を振るっていたのかもしれません。 その危険人物が、今まさに聖さんの元へ向かっている。そして広島には、嵐が近づいている。全ての要素が破滅的な結末を予感させていて、次回の展開が恐ろしくも、待ち遠しくて仕方ありません。
【兄だったモノ】23話のネタバレまとめ
- 鹿ノ子は駅で、兄の面影を持つ男に声をかけ、その正体が西迫正義(さいさこ まさよし)であることを突き止める。
- 鹿ノ子は、兄が過去に傷だらけで帰ってきた日の記憶を思い出し、それが西迫と関係していると直感する。
- 西迫は、兄が亡くなったことを聞いても悪びれず、これから広島へ向かうと告げる。
- 鹿ノ子を心配して探していたカンナが駆けつけ、西迫と鉢合わせする。
- 頼豪の霊視により、聖と西迫の過去の関係が「酷く歪なもの」であったことが、カンナにだけ伝えられていた。
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