【兄だったモノ】24話あらすじから結末まで全てネタバレ解説

- 鹿ノ子は駅で、兄の面影を持つ男に声をかけ、その正体が西迫正義(さいさこ まさよし)であることを突き止めた。
- 西迫は、兄が亡くなったことを聞いても悪びれず、これから広島へ向かうと告げた。
- 鹿ノ子を心配して探していたカンナが駆けつけ、西迫と鉢合わせした。
- 僧侶の頼豪の霊視により、聖と西迫の過去の関係が「酷く歪なもの」であったことが、カンナにだけ伝えられていた。
【兄だったモノ】第24話をネタバレありでわかりやすく解説する
西迫(さいさこ)が広島へ向かった――。その事実に、鹿ノ子の心は不安でかき乱されます。一方、物語は鹿ノ子が広島を訪れていた、あの日の夜へと遡ります。穏やかな時間の後には、最悪の訪問者が待ち受けていました。
束の間の平穏
鹿ノ子が見つけたもの
場面は、西迫と遭遇した直後の東京駅。カンナは動揺する鹿ノ子をなだめ、ひとまず家に帰るよう促します。そして、広島での調査結果を尋ねました。鹿ノ子は、兄の部屋で「日記」を見つけたと報告します。その日記の存在が、今後の大きな鍵となっていくのでした。
夢を見なかった夜
時間は、鹿ノ子が聖の家に泊まった夜へと巻き戻ります。 鹿ノ子が泊まったことで、聖の心には確かな変化が訪れていました。久しぶりに悪夢を見ることなく、穏やかな眠りにつくことができたのです。 「エネルギーバー以外の食事を摂った」「自分以外の誰かのために布団を敷いた」「とりとめのない話をしながら眠りについた」。 鹿ノ子がもたらした温かい日常の断片が、彼の心を少しだけ癒やしたのでした。
嵐の来訪
玄関の向こうの悪意
翌朝、鹿ノ子が家を出た後。聖が一人になったその時、玄関のチャイムが執拗に鳴り響きます。 彼がドアを開けると、そこに立っていたのは、あの西迫でした。 西迫は、聖の顔を見るなり、嘲笑うかのように言い放ちます。 「なんだよ アレが死んだからさぞかし落ち込んでいるかと思ったら 案外元気そうじゃないか」「新しい玩具でも見つけたか?」
暴かれる聖の過去
恐怖に駆られた聖がドアを閉めようとしますが、西迫は力ずくで家に上がり込みます。 そして、聖の胸ぐらを掴み、彼を罵倒し始めました。 「またいつもの手口で殺したのか?」「弱いふりしてしなだれかかって あっちが本気になった途端 飽きてゴミみたいに捨てるやつ」。 西迫の言葉は、カンナが語っていた「聖に近づくとおかしくなる男たち」の過去をなぞるかのようでした。
最後に、西迫は亡くなった騎一郎を憐れむように、しかし最大の侮辱を込めて、こう吐き捨てます。 「あの男 本気でお前のこと好きだったみたいだぜ?」「可哀そうになあ お前の本質なんて寄生虫以下なのにな」。 聖の過去と本質に容赦なく切り込む西迫。二人の歪な関係が、ついに火花を散らします。
【兄だったモノ】24話を読んだ感想(ネタバレあり)
今回は、前半の穏やかなパートと、後半の暴力的なパートの対比が凄まじかったですね。 鹿ノ子ちゃんがいた夜、聖さんが久しぶりに安眠できたというエピソードには、本当に心が温まりました。彼女の存在が、聖さんにとって救いになりつつある。そう感じさせてくれた直後の、西迫の襲撃。この構成はあまりにも残酷で、効果的でした。
西迫というキャラクターの邪悪さが、今回で決定づけられましたね。彼の言葉は、ナイフのように聖さんの心を抉っていきます。「弱いふりをして相手を夢中にさせ、飽きたら捨てる」「本質は寄生虫以下」。これは、カンナさんが抱いていた仮説そのものであり、読者が心のどこかで感じていた聖さんへの疑念を、最悪の形で突きつけてきました。 しかし、西迫の言葉を鵜呑みにすることもできません。彼は明らかに聖さんに対して強い憎しみと執着を抱いており、その言葉は彼の主観に過ぎない可能性もあります。 一体どちらが真実なのか。聖さんの過去に何があったのか。緊迫感しかないラストに、次回の配信を待つ一週間がとても長く感じそうです。
【兄だったモノ】24話のネタバレまとめ
- 鹿ノ子は、広島で兄の日記を発見したことをカンナに報告する。
- 回想シーンで、鹿ノ子が泊まった夜、聖が久しぶりに穏やかな眠りにつけたことが描かれる。
- 鹿ノ子が帰った後、西迫が聖の家に押しかける。
- 西迫は聖を激しく罵倒し、彼が「弱いふりをして相手を虜にし、飽きたら捨てる」ことで騎一郎を死に追いやったのだと非難する。
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