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【労働者父が大富豪】32話をあらすじから結末まで全てネタバレ解説

ずっちー
前話のおさらい
  • 広一は、父・剛に「最後の贖罪の機会」として、和真の次期会長継承式を取り仕切るよう命じ、加藤家の問題に一つの区切りをつけました。
  • 全ての騒動が収まった直後、広一の恋人である藤原雅が登場。彼女の前では、帝豪グループ会長としての威厳は見る影もなく、広一の人間的な一面が描かれました。
  • 息子の和真は、父と雅の関係を心から祝福し、「そろそろ前を向いてもいいんじゃない?」と、父の新たな幸せを後押しするまでに成長した姿を見せました。
  • しかし、その直後に新たな謎の男が登場。彼は雅の「新しい恋人」が広一かと問い詰め、父の恋愛を巡る新たな波乱を予感させて物語は幕を閉じました。

【労働者父が大富豪】第32話をネタバレありでわかりやすく解説する

長かった悪夢のような結婚式が終わり、父と子の間には新たな絆が生まれた。しかし、嵐が去ったのも束の間、物語の舞台には次なる嵐を予感させる、新たな登場人物たちが次々と姿を現します。これは、壮絶な戦いの後の、束の間の平穏と、新たな波乱の序曲の物語です。

雅の兄・藤原裕司登場!またもや見た目で判断する男

雅、最近できた恋人ってのは、こいつのことか?

高圧的な態度で現れた謎の男。広一が「この人誰?」と雅に尋ねると、彼女はうんざりしたように答えます。彼の正体は、雅の兄である藤原裕司でした。

裕司は、広一の汚れた作業着を頭のてっぺんからつま先まで嘗め回すように見ると、あからさまな侮蔑を込めて妹を詰問します。

全くお前はどうかしてる。こいつがどんなやつか分かってんのか。父さんが知ったら…

またしても現れた、人の価値を見た目だけで判断する男。結婚式での壮絶な教訓は、残念ながらここには届いていません。この物語の根底に流れる「人の本質はどこにあるのか」というテーマが、新たな登場人物によって、再び問いかけられるのです。

そんな兄の無礼な態度に、雅は激しく反発します。

裕司! 私が誰を好きになって、誰と一緒にいようが、あんたに関係ないでしょ!

そう言って広一の腕を取り、その場を去ろうとする雅。兄妹の確執は、かなり根深いもののようです。

雅の爆弾発言「この人と結婚するの!」とタジタジの広一

妹のあまりに毅然とした態度に、裕司は一瞬たじろぎます。

「…分かった。何も言わない。けど、まさかお前、本気で結婚するつもりじゃないだろうな?」

その兄の余計な一言が、雅の心に火をつけました。 「結婚」という言葉に、広一は「いや!全然そんな…!」と全力で身振り手振りを交えて否定します。その慌てふためく姿は、帝豪グループの会長というよりは、恋人の兄に怯えるごく普通の男そのものです。

しかし、そんな広一の制止を振り切るように、雅は兄を挑発するかのように、彼の腕に自らの腕を絡ませて言い放ちました。

そうよ! 私はこの人と結婚するの。この人生、彼しかいらない!

兄への反発から出た、あまりにも大胆な爆弾発言。 「お前な…!」と裕司が激昂しかけた、まさにその時でした。裕司のポケットで、携帯電話が鳴り響きます。ディスプレイに表示された名前は、「加藤剛」。運命の糸は、思わぬところで繋がっていたのです。

巧妙なすれ違い!裕司、敵に塩を送るという愚行

「あ、もしもし加藤様。はい、はい。すぐ伺います」

電話の相手が、先ほどの地獄絵図の中心にいた加藤剛であったことに、誰も気づきません。裕司は電話を切ると、去り際に妹に最後通牒を突きつけます。

父さんが明日、彼氏を家に連れてこいってさ。忘れるなよ

嵐のような兄が去った後、場面は加藤剛と藤原裕司の密談へと移ります。 裕司は、頭を下げて剛に懇願していました。

加藤様。是非、私にも御影様とのご縁を繋いでいただけますと幸いです

なんと彼は、加藤剛を通じて、帝豪グループの会長である御影様(広一)に取り入ろうと画策していたのです。そして、そのための「手土産」として、高価な品を剛に託します。

これは江戸時代の黒茶碗で、世界に一点だけの一品です。是非、御影様にお渡しいただけませんか

自分が見下し、侮辱した男。その男に気に入られるために、世界に一つしかない貴重な茶碗を賄賂として差し出す。これほどまでに滑稽で、皮肉な状況があるでしょうか。彼は、自分の恋敵こそが、自分が必死に取り入ろうとしている相手だとは、夢にも思っていないのです。

【労働者父が大富豪】第32話を観た感想(ネタバレあり)

今回の第32話は、壮絶だった結婚式編の緊張感から一転、勘違いやすれ違いが中心となる、非常にコミカルでテンポの良い回でした! 新たな物語の幕開けとして、最高の滑り出しだったと思います。

新キャラクターの藤原裕司、彼もまた典型的な「見た目で人を判断する」タイプの人間でしたね。この物語は、手を変え品を変え、このテーマを私たちに突きつけてきます。彼の存在が、今後の展開にどのような波乱を巻き起こすのか、非常に楽しみです。

そして、なんと言っても雅のキャラクターが最高です! 気が強くて、行動力があって、そして広一のことを心から愛しているのが伝わってきます。彼女の「結婚するの!」という爆弾発言に、慌てふためく広一の姿は、これまでの彼のイメージを覆すギャップがあって、とても魅力的でした。この二人の恋の行方が、今後の大きな見どころになりそうですね。

しかし、今回のハイライトは、なんと言っても裕司の滑稽な賄賂工作でしょう。自分が見下している作業着の男こそが、喉から手が出るほど会いたがっている御影様本人。この完璧なすれ違いコントには、思わず笑ってしまいました。彼が渡した「世界に一点だけの黒茶碗」が、一体どのような形でブーメランとなって彼に返ってくるのか。想像するだけで、次回の展開が待ちきれません!

物語の舞台は、ついに藤原家へ。広一は、恋人の彼氏として、そして裕司が必死に会いたがる御影様として、一体どのような顔で彼らの前に現れるのでしょうか。新たなサスペンスの幕開けに、ワクワクが止まりません!

【労働者父が大富豪】第32話のネタバレまとめ

  • 結婚式場に現れた謎の男の正体は、広一の恋人・雅の兄、藤原裕司でした。彼は広一の作業着姿を見て、完全に彼を見下します。
  • 兄への反発から、雅は「この人と結婚する」と爆弾発言。これに対し、帝豪グループ会長である広一は、ただタジタジになるしかありませんでした。
  • 裕司は、自分が見下している広一が、自分たちが必死に取り入ろうとしている御影様本人であるとは知らず、加藤剛を通じて高価な茶碗を賄賂として託すという滑稽な行動に出ます。
  • 雅の父から「明日、彼氏を家に連れてこい」と命令され、物語の舞台は、広一の正体を知らない藤原家へと移ることになりました。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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