tiktokでよく見る【この命途絶えて夫婦の幕はおりる】正式名称『子供の命が絶え夫婦の幕が下りる』31話ネタバレ解説

ずっちー

30話では、明がカイトに「ナイフを拾え」と凶行に加担するよう命令しました。追い詰められたカイトは「死にたくない」と千夏にナイフを向け、明も「娘の喉を切る」と脅迫します。絶望的な状況の中、千夏は「しおり、信じて」と娘に伝え、二人は最後の覚悟を共有しました。

【この命途絶えて夫婦の幕はおりる】第31話をネタバレありでわかりやすく解説する

しおりの提案と明の嘲笑

娘を人質に取り、千夏を跪かせた明は、「最初からこんなに従順だったら、事は起こらなかっただろうに」と、勝ち誇ったように二人を見下します。

その緊迫した状況の中、人質に取られているしおりが口を開きました。

「お母さん、私のアカウントからお金を振り込んで。それでいいでしょ?」。

この提案を聞いたカイトは、父である明に「パパ、僕まだ彼女が欲しい」と、この期に及んで泣き言を漏らします。

明はそんな息子に対し、「金を手に入れたら、お前が欲しい女はいくらでも探せる」「こんな女(しおり)、星の数ほどいるんだ」と吐き捨て、息子を安心させました。

全財産の送金と、醜い勝利宣言

明は再び千夏に向き直り、最後の要求を突きつけます。

「千夏、お前は永遠に俺に勝てない。さあ、金を振り込め」。

「さもないと、お前の大事な娘が代償を払うことになる」。

千夏は娘の命を守るため、脅迫に従い、タブレットで送金操作を始めます。

操作が完了し、送金を確認した明は、高らかに笑い出しました。

「さすが神童、仲間しおり!全額振り込め!」。

カイトも「これで我々は金持ちだ!もう金の心配はいらない!」と、手を取り合って歓喜します。

明は「国外を出たらお前が望む女、どんな女でも探してやる」と、息子の欲望を叶えると約束しました。

最悪の侮辱「情婦にしてやるよ」

全財産を手に入れ、完全な勝利を確信した明は、人質に取ったままのしおりに対し、おぞましい本性を現します。

「しおり、お前は今、あの貧乏女(千夏)同然、無価値な存在だ」。

彼は、娘であるはずのしおりを値踏みするように見つめ、信じがたい言葉を続けました。

「だが、お前は綺麗な顔をしてるから、父さんを説得して一緒に連れてってやる」「大人しくしてたら、情婦にしてやるよ」。

金を手に入れた途端、娘に対して最悪の侮辱を浴びせかけたのです。

反撃の合図「しおり、今!」

明が醜い欲望をむき出しにし、すべてが終わったかのように見えた、まさにその瞬間でした。

これまで黙って送金操作をしていた千夏が、鋭い声で叫びます。

「しおり、今!」。

それは、30話で交わされた「信じて」という言葉に応える、母と娘の反撃の合図でした。

【この命途絶えて夫婦の幕はおりる】31話を読んだ感想(ネタバレあり)

今回は、明とカイトという二人の人間の底知れない醜さが、これでもかと描かれた回でした。

カイトが最後まで「彼女が欲しい」と自分の欲望しか口にしないことにも呆れましたが、明の非道さは想像を絶します。「こんな女、星の数ほどいる」と娘を侮辱し、全財産を手に入れた瞬間に「情婦にしてやる」と言い放つ姿は、人間の心を持っているとは思えません。

金と欲望だけで繋がった二人が歓喜する姿は、本当に醜悪でした。

しかし、その絶望の頂点で放たれた、千夏の「しおり、今!」という一言。

30話の「信じて」という言葉が、この大逆転の伏線だったのです。すべては千夏としおりの計画通りだったことが示唆され、鳥肌が立ちました。最悪の侮辱からの、最高のカタルシスを予感させる見事な引きでした。

【この命途絶えて夫婦の幕はおりる】31話のネタバレまとめ

  • しおりが自ら「私のアカウントから振り込んで」と提案し、千夏は脅迫に従い送金する。
  • 明はカイトに「金さえあれば、こんな女は星の数ほど手に入る」と言い放つ。
  • 全財産を手に入れ勝利を確信した明は、しおりに「お前は無価値だ」「情婦にしてやる」と最悪の侮辱をする。
  • 明が油断したその瞬間、千夏が「しおり、今!」と反撃の合図を送る。

◁前の記事はこちらから

あわせて読みたい
tiktokでよく見る【この命途絶えて夫婦の幕はおりる】正式名称『子供の命が絶え夫婦の幕が下りる』30話ネタバレ解説
tiktokでよく見る【この命途絶えて夫婦の幕はおりる】正式名称『子供の命が絶え夫婦の幕が下りる』30話ネタバレ解説

▷次の記事はこちらから

あわせて読みたい
tiktokでよく見る【この命途絶えて夫婦の幕はおりる】正式名称『子供の命が絶え夫婦の幕が下りる』32話ネタバレ解説
tiktokでよく見る【この命途絶えて夫婦の幕はおりる】正式名称『子供の命が絶え夫婦の幕が下りる』32話ネタバレ解説

ABOUT ME
コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
記事URLをコピーしました