tiktokでよく見る【この命途絶えて夫婦の幕はおりる】正式名称『子供の命が絶え夫婦の幕が下りる』35話(最終回)ネタバレ解説

ずっちー

34話では、千夏が17年越しの復讐の真意を語りました。「最初から(赤ちゃんのすり替えを)知っていた」こと、そして自力でしおりを助け出していたことを告白。17年間告訴しなかったのは、「天国から地獄に落ちる味を味あわせたかった」からだと明かしました。

【この命途絶えて夫婦の幕はおりる】第35話(最終回)をネタバレありでわかりやすく解説する

はるなへの最後の断罪「私の視界から消えなさい」

物語は、3人が連行される直後の場面に戻ります。

明とカイトが取り押さえられる中、はるなは千夏に土下座し、最後の命乞いを試みます。

「会長!私が悪かったです!もう一度チャンスをください!」

「会長、一生のお願いです。お許しください!」。

しかし、千夏は「あなたにはもう本当にうんざり」と冷たくあしらいます。

そして、その呼び方自体を正しました。

「会長?千夏って呼んで。もう最後なんだから」。

千夏は、17年間の憎しみを込めて、はるなを断罪します。

「改めて、こぼりはるな。私の子供を殺そうとしたあの日から、私たちの関係はもう終わっていた」。

そして、皮肉を込めて「でも感謝するわ。あのクズ男(明)を見透かす手助けをしてくれて」と言い放ち、警備員に連行させます。

「さあ、私の視界から消えなさい」。

破滅した3人の末路

場面は変わり、すべてが終わった後の穏やかな日常。

引退し、人生を楽しもうとする千夏に対し、娘のしおりが会社に戻るよう冗談を言っています。

「お母さんが戻ってきて会社の指揮を執らなきゃダメ」

「嘘つき。お母さんはもう引退したの」と笑う千夏。

そして、千夏は自分たちを地獄に突き落とした3人の末路について、淡々と語り始めました。

「そういえば、こぼりはるなは精神病院に入ったらしいよ」

「アキラ(明)は行方不明みたい」

「カイトは、まあなんとか生きてるみたい。さすがに顔はいいしね」。

彼らは、それぞれが犯した罪にふさわしい結末を迎えていました。

千夏は、17年間の戦いを振り返り、一つの教訓を口にします。

『徳が位に伴わなければ、必ず災いがある』

「残念ながら、彼らは一度もそれを理解しなかった」。

家宝に込められた「決意の象徴」

しおりは、ずっと疑問に思っていたことを千夏に尋ねます。

「お母さん、ずっと聞きたかったことがあるの」

「なぜあの恩知らずな家族に、私たちの家宝を送ったの?」。

千夏は、あの時すでに始まっていた復讐の真意を明かしました。

「これは内田家の伝家の宝よ」

「これを彼らに送ることは、私がすべてを取り戻す『決意の象徴』だった」。

あの贈り物は、千夏が宣戦布告をするための、静かな儀式だったのです。

千夏の新たな幸せと「黄金期」の始まり

すべてを取り戻し、3人への復讐も果たした今、しおりは母の幸せを願います。

「そろそろ自分の幸せについても考えたらどうなの?」

「私は40代よ。もう恋愛する元気なんてないわ」と照れる千夏。

しかし、しおりは「お母さん、40代なんて黄金期だよ!」と母を励まします。

「知ってるでしょ?あのハンサムで億万長者のCEO。お母さんが独身に戻ったと知って、ずっと追いかけてるんだよ」。

しおりは、母の新たな人生を強く後押しします。

千夏は、娘の猛プッシュに根負けしたように、嬉しそうに白状しました。

「まあ…彼から今夜、お食事誘われたわ」

「やったじゃん!」と大喜びするしおり。

「だから私に(会社を)頼っちゃダメよ」と釘を刺す千夏に、しおりが「はいはい」と返す、幸せな母娘の笑い声が響きました。

【この命途絶えて夫婦の幕はおりる】第35話(最終回)を読んだ感想(ネタバレあり)

17年越しの復讐劇が、ついに完璧な形で完結しました。

はるなへの最後の断罪「千夏って呼んで。もう最後なんだから」というセリフは、二人の関係の終わりを告げる、冷たくも美しい一言でした。

そして、後日談で語られた3人の末路。「精神病院」「行方不明」「顔だけで生きている」という、それぞれの罪と人間性にふさわしい結末に、心の底からスッとしました。「徳が位に伴わなければ、必ず災いがある」という千夏の言葉が、物語のすべてを総括しています。

また、長年の謎だった「家宝」の理由が「決意の象徴」だったと明かされたのも見事な伏線回収です。

何より、しおりが母の幸せを後押しし、千夏に「億万長者のCEO」との新たな恋の予感が訪れるというエンディング。これ以上ない、希望に満ちた最高の最終回でした。

【この命途絶えて夫婦の幕はおりる】35話(最終回)のネタバレまとめ

  • はるなは千夏に土下座して命乞いをするが、千夏は「私の視界から消えなさい」と冷たく突き放し、はるなは連行される。
  • 後日談で、はるなは精神病院に入り、明は行方不明、カイトは顔の良さでなんとか生きていることが明かされる。
  • 千夏が家宝を送った理由は、すべてを取り戻すという「決意の象徴」だったことが判明する。
  • しおりは引退した千夏に「億万長者のCEO」とのデートを勧め、千夏も「今夜食事に誘われた」と白状し、母娘は幸せな未来を迎える。

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コマさん(koma)
コマさん(koma)
野生のライトノベル作家
社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》
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