tiktokでよく見る【この命途絶えて夫婦の幕はおりる】正式名称『子供の命が絶え夫婦の幕が下りる』10話ネタバレ解説

9話では、千夏が裏切った明、はるな、カイトに対し、皮肉を込めた祝福の言葉と共に『内田家の家宝』である『幻の真珠』を贈呈しました。3人はその価値に興奮し、会場は千夏の異常な行動に混乱しました。

【この命途絶えて夫婦の幕はおりる】第10話をネタバレありでわかりやすく解説する

「ただのバカよ」裏切り者たちからの嘲笑

記者たちからの同情と侮辱

千夏が家宝まで差し出すという常軌を逸した行動に、会場にいた記者たちもあきれ返ります。

「長年愛してきた夫と息子が全て持って逃げた」「彼女には何もない」「あまりにも惨めだ」「恥ずかしい」「彼女はとても無力よ。だから最後には何もなくなってしまったのよ」。

同情するどころか、千夏を嘲笑うような声が会場のあちこちから聞こえてきました。

はるなからの最後の侮辱

愛人のはるなは、勝利を確信し、千夏を徹底的に見下します。

「千夏、以前あなたが私を助けてくれた時、私はあなたを心のきれいな人だと思った。でも違ったようね」。

はるなは、かつて千夏に助けられた恩も忘れ、勝ち誇ったように続けます。

「全てを失って、最後に家宝まで自ら渡すなんて、ただのバカよ」。

さらに、「病院の精神科にでも行く？私がお金を渡すわ」と、千夏を精神異常者扱いするほどの侮辱を加えました。

「お前が母親じゃなくてよかった」

カイトの完全なる決別宣言

はるなの言葉に続き、17年間育ててきた息子のカイトが、千夏にとどめを刺す言葉を放ちます。

「お前が俺の実の母親じゃなくてよかった。恥ずかしい」。

育ての親である千夏に対し、カイトは憎しみを隠そうともしません。

「俺は今から内田という名前と完全に決別する」「古川に戻す」。

そして、カイトは自らの新たな野望を宣言します。

「内田グループはもう存在しない。俺は古川グループを率いて、さらなる高みへ行く」。

千夏が築き上げたすべてを否定し、自分のものとして新たなスタートを切ると高らかに言い放ちました。

明の最後の言葉と3人の高笑い

最後に、夫の明が冷酷な視線で千夏を見つめます。

「千夏、俺が一度も愛したことのない元妻よ。その哀れなほどバカな心を持って、せいぜい生きていけ」。

17年間の結婚生活を「一度も愛したことはない」と切り捨て、千夏の心を完全に踏みにじりました。

勝利を手にした明、はるな、カイトの3人は、絶望する千夏をあざ笑うかのように、その場で高笑いを始めました。

押し寄せる記者と千夏の静かな対応

3人が去った（と思われる）後、記者たちが一斉に千夏のもとへ殺到します。

「内田さん、今どのようなお気持ちですか」「あなたの離婚のニュースで今SNSは話題沸騰です」「本当に全てを諦めるのですか」「それとも何か仕組まれたことですか」。

「反撃してください会長」「このままでいいんですか」と、記者たちは千夏の真意を問いただそうとマイクを向けます。

千夏を案じる部下が「私に任せてください」と記者たちを制止しようとしますが、千夏は静かに首を振りました。

「ありがとう。でも必要ないわ」。

すべてを失い、嘲笑の的となったはずの千夏は、なぜか落ち着いた表情のまま、その場に立ち尽くしていました。

【この命途絶えて夫婦の幕はおりる】10話を読んだ感想（ネタバレあり）

第10話は、読んでいるこちらの心が折れそうになるほど、千夏にとって最も屈辱的な回でした。

はるなの「ただのバカよ」というセリフも許しがたいですが、何よりもカイトの「お前が俺の実の母親じゃなくてよかった」という言葉には、怒りを通り越して悲しくなりました。17年間注いできた愛情は、一体何だったのかと。

明の「一度も愛したことのない元妻」という最後の追い打ちも、あまりに残酷です。

3人が高笑いするシーンは、彼らの醜い人間性が凝縮されていて、まさに地獄絵図でした。

しかし、そんな絶望的な状況下で、記者たちに囲まれても「必要ないわ」と静かに答える千夏の姿が、妙に気にかかります。

まるで、まだすべてが終わっていないと知っているかのようです。

『幻の真珠』を渡したことも含め、すべてが千夏の計画通りだとしたら…。彼女の本当の反撃は、ここから始まるのではないかと、かすかな希望を感じさせる終わり方でした。

【この命途絶えて夫婦の幕はおりる】10話のネタバレまとめ

• 記者やはるなは、家宝まで渡した千夏を「惨めだ」「ただのバカだ」と嘲笑する。
• はるなは「精神科に行くお金を渡すわ」と千夏を極度に侮辱する。
• カイトは千夏に「お前が実の母親じゃなくてよかった」と言い放ち、「内田」の名を捨て「古川グループ」を立ち上げると宣言する。
• 明は千夏を「一度も愛したことのない元妻」と呼び、3人は高笑いする。
• 記者たちが千夏に殺到するが、千夏は部下の制止を断り、「必要ないわ」と冷静に対応する。

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コマさん（koma）

野生のライトノベル作家

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社畜として飼われながらも週休三日制を実現した上流社畜。中学生の頃に《BAKUMAN。》に出会って「物語」に触れていないと死ぬ呪いにかかった。思春期にモバゲーにどっぷりハマり、暗黒の携帯小説時代を生きる。主に小説家になろうやカクヨムに生息。好きな作品は《BAKUMAN。》《ヒカルの碁》《STEINS;GATE》《無職転生》