フレネミーとは?意味や特徴・友達との違いをわかりやすく解説
こんにちは、コミックコミュニティ運営者のこまさんです。うれしい知らせを真っ先に伝えたい友達なのに、送信ボタンを押す直前、「また余計なことを言われるかな」と手が止まる。そんな相手との関係を考えるとき、手がかりになる言葉が「フレネミー」です。
フレネミーとは、友人のように親しく接しながら、相手をおとしめたり、敵やライバルのように振る舞ったりする人のことです。ただ、友達の返事が一度そっけなかっただけで、その人の本心まで分かるわけではありません。
この記事では、同じ「よかったね」でも、そのあとにどんな言葉と行動が続くかを見ていきます。読み終わったときに、「あの人は何者だろう」から少し離れて、「私は次に何を話したいか、どこまでなら付き合えるか」を自分で選べたらと思います。
- フレネミーの意味と英語の語源
- 親しさの中に敵意が混じる具体的な言動
- 気の合わない友達やよきライバルとの違い
- 学校・職場・SNSで無理なく距離を取る方法

フレネミーとはどんな意味?
日本語で「友達のふりをした敵」と聞くと、最初からだますつもりで近づく人物を思い浮かべるかもしれません。元の英語にはもう少し幅があります。まずは、ひとつの言葉に友達と敵の両方が入っている理由から見てみましょう。
友人と敵を合わせた英語が由来
英語のつづりは frenemy。friend(友人)とenemy(敵)を組み合わせた言葉です。英語辞典に載っているのは、友好的に接している相手が、同時にライバルや敵でもあるという意味。仲良さそうに見えることと、二人の利害や感情がぶつかることが、一緒に起きているわけです。(出典:Merriam-Webster「frenemy」)
SNSで見かけると最近生まれた言葉のようですが、英語には1891年にさかのぼる用例があります。当時の紙面で見つかっているのは、現在よく使うつづりとは少し違う複数形の「frienemies」です。これは記録に残っている使用例の話で、誰が最初に口にしたかまで分かる、という意味ではありません。(出典:American Dialect Society メーリングリスト掲載の用例報告)
たとえば、二人でいると仲が良く、同じ役を争う場では競争相手になる。英語の文章なら、そんな二人を少しおどけてフレネミーと呼ぶ余地があります。一方、「友達だと思って秘密を話したのに、みんなの前で笑い話にされた」という相談でこの言葉が出たら、話し手が気にしているのは競争そのものより、信頼を裏切られた痛みでしょう。前後の話によって響きは変わります。
訳し分けのヒントとして、作品の中で二人が互いの実力を認め、楽しそうに競っているなら「友でもあり敵でもある相手」。片方だけが仲間だと信じ、裏で不利益を受けているなら「友達の顔をした敵」のほうが、場面の温度まで伝わります。
親しかった記憶と今の違和感
判断を迷わせるのは、相手に本当に助けてもらった記憶があるときです。転校した日に隣の席に呼んでくれた。仕事で失敗した夜に話を聞いてくれた。その出来事までうそだったと考えるのは苦しいし、そう考える材料もありません。それでも、今あなたが嫌がることを繰り返されているなら、今の付き合い方は考え直せます。
ここでいうフレネミーは医学や心理学の診断名ではありません。人の性格を調べて答えを出すための名称でも、男女のどちらかだけに当てはまる特徴でもありません。「仲良くしているのに、どうして会うたびに用心してしまうのだろう」。そうした経験を人に説明するための日常語として受け取ると、使いどころが見えてきます。
漫画なら、一つのコマには笑顔、その次のコマには陰でこぼした本音を描けます。読者には両方が見えますが、現実で自分が見られるのは、自分の前で起きたことの一部だけ。だから私は、笑顔が本物だったかを考え続けるより、「内緒だと頼んだ話が、次に会ったときには皆に伝わっていた」のように、自分の目や耳で確かめた出来事から考えるほうがいいと思います。
フレネミーの特徴が表れる場面
どんな発言をした人がフレネミーなのか、決まった言葉の一覧があるわけではありません。見たいのは、親しさを理由に、あなたが困る扱いを何度も受けていないか。ここからは架空の会話を使って、自分の経験と照らし合わせやすい場面を取り上げます。
褒めた直後に成果の価値を下げる
作品が入選したと伝えたら、「おめでとう! 今回は応募が少なかったんだって?」。一度だけなら、聞いた話を何げなく足したのかもしれません。でも、仕事が決まれば「知り合いの紹介でしょ」、試験に通れば「今年は簡単だったらしいね」。分野が変わっても、あなたが喜びを話すたびに、努力以外の理由を探す返事が続くなら、話したくなくなるのも自然です。
見分けにくいのは、相手の話が事実でも起こること。たしかに知人の紹介があったとして、それは準備や面接を頑張ったことと両立します。その場であなたが望んだのは採用理由の分析でしたか、それとも「決まってよかったね」と一緒に喜ぶ時間でしたか。会話の目的がずれていると分かれば、「今日は決まってうれしかったって話をしたかったんだ」と伝える選択肢が生まれます。
そこで「あ、ごめん。いつから働くの?」と話を戻してくれたら、行き違いを直す余地があります。「褒めてるのに面倒だね」と返され、次の知らせでも同じことが起きるなら、問題は言葉選びの一回の失敗だけではなさそうです。喜びを伝えるたび、自分の成果を弁護する役に回っていないか。私ならここに注目します。

何を話しても勝ち負けに変わる
「週末、初めて五キロ走れたよ」と話したとき、「私も走るよ」と返ってきたら、共通の楽しみが見つかった場面かもしれません。「どの辺を走ったの?」と話が戻れば、お互いの体験を持ち寄れます。ところが「私は十キロだけど。五キロなら歩いても一緒じゃない?」で終わると、あなたが渡した話題は、頼んでもいない順位表に変わっています。
比べる対象は、成績や収入のように数で表せるものに限りません。忙しかったとこぼせば「私のほうが寝てない」、旅行が楽しみと言えば「そこはもう何度も行った」。たまに自分の話をしたくなるのは、お互いさまです。ただ、毎回どちらかが上に立つまで話が終わらず、もう片方が聞き役を続けているなら、会話の席が片方のためにしか用意されていません。
「今日は記録の相談より、やっと走れたことを聞いてほしいな」。そう一言添えたあと、こちらの話に耳を傾けてくれるでしょうか。次に会うとき、相手に負ける話題だけをわざわざ選んでいる自分に気づいたら、それも大事な材料です。勝ち負けの話が好きな友達と、あなたにいつも負け役を求める相手では、付き合ったあとの気分が違います。

人前でだけ失敗を笑い話にする
二人のときは「初出勤、お疲れさま」とねぎらってくれたのに、仲間がそろうと「この人、初日から入口を間違えたんだよ」と披露する。話す本人には場を和ませるつもりがあったかもしれません。けれど、失敗した当人は、皆の前で訂正すると空気を壊しそうで笑うしかなかった。ここでは、同じ笑顔でも二人が選べたことの幅が違います。
あとで「あの出来事は、みんなの前では話さないで」と頼んだとします。次の集まりで「そういえば面白い話が……あ、これは私が話すことじゃなかった」と引いてくれたら、言葉が届いたと分かります。反対に「本人から禁止されちゃったんだけどさ」と前置きしてまた話すなら、お願い自体が笑いの材料になっています。冗談が面白いかどうかを議論するより、この違いのほうがずっと確かです。
陰口はさらに扱いが難しいですね。「あなたのことを悪く言っていたよ」は、その場にいなかったあなたにとっては伝聞です。誰がどういう前後関係で言ったかが欠けたまま、グループで犯人探しを始めると、話だけが大きくなります。確認したいのが発言の内容なのか、もうその話を広めないでほしいのかを先に決めると、聞く相手も伝える言葉も絞れます。
秘密や私生活を聞き出して広める
「最近どう?」と近況を尋ねるのは、ごく普通の会話です。違いが表れやすいのは、あなたが「それはまだ話せない」と答えたあと。「そっか、話したくなったら聞くよ」と話題を変える人もいれば、「私たちの仲なのに?」「名前だけでいいから」と質問を細かくしてくる人もいます。質問の細かさ以上に、答えを保留する自由があるかを見てみてください。
たとえば転職を考えている段階で、応募先を聞かれたとします。会社名を伏せても、職種、最寄り駅、面接日を順に答えれば、身近な人には見当がつくこともあります。「名前は言ってないからいいよね」となる前に、「応募の話は、結果が出るまでここで終わりにしたい」と、話題そのものを閉じて構いません。納得のいく秘密の理由を用意する必要もないですよ。
一方、本人は公開したつもり、友達は内緒のつもりという食い違いもあります。「親には話した」と言ったことが、友達のグループにも送ってよいという許可になるわけではありません。次も関わりたい相手なら、「家族は知ってるけど、サークルでは私から言うね」と範囲を示す手があります。そのお願いを聞いたうえで情報がどう扱われるかは、次に何を預けるかを決める材料になります。
心配を口実に選択を狭める
応募を迷っているあなたに、友達が「締め切りと試験の日が重なるけど大丈夫?」と声をかける。これは、あなたが判断するための材料を足してくれる言葉です。ところが、新しいことを始めるたびに「あなたには無理」「失敗したら皆に笑われるよ」と言われ、理由を聞いても何が難しいのかは分からない。それでは心配だけが手元に残ります。
同じ「やめたほうがいい」でも、そのあとの展開を想像すると違いが見えます。あなたが「今回は応募してみる」と決めたら、「分かった、納得してるなら応援するよ」と言えるのか。それとも、あなたが諦めるまで失敗例を送り、共通の友達にも説得を頼むのか。助言を受け取った人に、最後に自分で選ぶ余地が残っているかを考えてみましょう。
もちろん、耳の痛い意見が全部あなたの足を引っ張るわけではありません。原稿を見せて「ここの人物の動きが読み取りづらい」と言われたら、残念でも、直すかどうかを自分で考えられます。「あなたに漫画は向いてない」と人前で言い切られるのとは、意見の対象も、受け取った人にできることも違います。自分に都合のいい答えかどうかだけで、相手の親しさを測るのは惜しいです。
友達やライバルとの違い
長く付き合っていれば、友達の成功をまぶしく感じる日や、こちらがうっかり余計なことを言う日もあります。違いが見えやすいのは、気まずくなったあとに二人が何をできるかです。よく似た場面を並べて考えてみましょう。
| 場面 | 信頼を保てるやり取り | 距離を考えたい繰り返し |
|---|---|---|
| 同じ枠に応募した | 悔しさを認めつつ、結果や約束を尊重する | 選ばれた理由をこき下ろし、周囲にも言い続ける |
| 冗談で傷ついた | どの話が嫌だったかを聞き、次から話題を変える | 嫌だと伝えたことまで次の冗談に使う |
| 誘いを一度断った | 理由を詳しく聞かず、次の機会を残す | 別の友達に理由を探らせ、断るたびに責める |
| 意見が割れた | 別々の選択をしても、その後は普通に話せる | 同意するまで仲間外れをほのめかす |
よきライバルは悔しがっても約束を守る
同じ賞を目指す二人なら、片方の受賞をもう片方がすぐに喜べないことはあります。「今日は悔しくて、うまくお祝いが言えない。少し時間をちょうだい」と言われたら、温かい拍手をもらえなかった寂しさは残るでしょう。それでも、相手は自分の感情を自分の言葉で引き受けています。あなたに受賞を隠すよう求めたわけでも、努力を否定したわけでもありません。
別の例を考えてみます。試合前に対戦相手でもある友達から「作戦は当日のお楽しみ」と言われた。公平な条件で競うなら、全部教えてくれなくても友情は成り立ちます。一方で、集合時刻を聞かれ、知っていて違う時間を伝えたなら、競技の外で参加の機会を奪っています。親友なら何でも譲るはずだという期待を外すと、何が本当に信頼を損なうのかが見やすくなります。
競争心や嫉妬、誰かと自分を比べる気持ちが関係に混ざることはあります。ただし、相手が黙っていた理由を「嫉妬しているから」と決めることはできません。気持ちは推測のままでも、約束が守られたかは確かめられます。二人とも大切にしてきたルールが残っているなら、喜び方が少し不器用だった友達を、一場面だけで失わずに済みます。
相性の違いは調整できることもある
気の合わなさと、傷つけられる関係も、最初は似て見えます。あなたは悩みを聞いてほしい。友達は相談されたらすぐ解決案を出すのが親切だと思っている。「それなら転職すれば?」と返され、突き放された気がした。ここで「今日は決めなくていいから、何があったかだけ聞いてくれる?」と頼んで、最後まで聞いてくれたなら、困っていたのは相談の進め方だったのかもしれません。
連絡の間隔も同じです。返信が翌日でも、待ち合わせや必要な連絡はきちんと届く。会えばこちらの話を大切にしてくれる。そんな人と合わないのは返信の速さであって、あなたへの敬意とは別の話です。反対に、相手は好きなときに返せるのに、あなたが返信を待たせると人前で責められるなら、頻度より片方だけが従う決まりに目を向けたほうが、困り事を言葉にできます。
調整した結果、会う回数が減ることもあるでしょう。一日中一緒だと意見がぶつかるけれど、月に一度の映画なら楽しい。グループの泊まり旅行は苦手でも、昼ごはんなら気楽に会える。親しい友達の形を一種類に決めなければ、「どちらが悪いか」を決着させなくても、二人に合う付き合いを続けられることがあります。
謝罪の言葉と次の行動を見比べる
「ごめんね」がすぐ言える人も、驚いてその場では言葉が出ない人もいます。謝る速さや言葉の上手さだけでは、今後のことは分かりません。たとえば、食事会で勝手に写真を載せられたとき、あなたにとって助かるのは、長文の謝罪でしょうか。それとも、写真を下げて、次の集まりでは投稿前に聞いてくれることでしょうか。もちろん、両方うれしいという答えでもいいんです。
厄介なのは、皆の前で盛大に謝られた結果、今度はこちらが「もういいよ」と言う役を任される場面です。許したような返事をしても、その写真を再投稿してよいことにはなりません。「謝ってくれてありがとう。写真は下げてほしい」と、受け取った気持ちと、まだ必要な対応を分けて伝えられます。仲直りの言葉を交わしたあとにも、具体的に直せる部分は残ります。
関係を振り返る三つの問い。「私は何をされて困った?」「相手に何を頼んだ?」「次に似た場面が来たとき、何が変わった?」。三つ目にまだ答えがなければ、結論も保留で大丈夫。様子を見る間、写真や個人的な話を預ける量は自分で決められます。
違和感が続くときの距離の取り方
「フレネミーと呼んでいいほどなのかな」と悩むうちに、次の誘いが来ることもありますね。付き合い方を変えるのに、相手の悪意を証明する必要はありません。いま自分が困っている場面を一つ選ぶと、いきなり絶交を宣言しなくても、その日から変えられることがあります。
事実と自分の感覚を一緒に見る
頭の中で何度も再生してしまうやり取りがあれば、自分用に数行だけ書いてみてください。「昼休みに応募先を聞かれ、まだ話さないと答えた。帰りに別の人からも同じ質問が来た。明日の昼休みが少し憂うつ」。これなら、実際に起きたこと、自分が伝えたこと、いま感じていることが読み取れます。誰が情報を回したかについては、分からないまま残せます。
「疲れた」という感覚には、その日の忙しさや体調が重なることもあります。そこで、一緒にいて楽だった場面も思い出してみましょう。二人で映画の話をした帰りは元気だった。大勢で恋愛の話をされた帰りだけ、いつも言いすぎた気がする。見えてくるのは相手の人物評より、「大勢の前では恋愛の質問に答えたくない」という、あなた自身の具体的な希望かもしれません。
メモは相手の失点を数える採点表にしなくて大丈夫です。相談するなら、「あの人はフレネミーだと思う?」と賛否を募るより、「内緒だと頼んだ話が会食で出た。次からどう断ろう」と尋ねるほうが、手助けしてほしい内容が伝わります。共通の知人に話す場合は、相談内容を本人に取り次いでほしいのか、ここで聞くだけにしてほしいのかも先に伝えておくと安心です。
嫌なことは短い言葉で区切る
その場で気の利いた返事ができなくても、あとで伝え直せます。「昨日の食事で出た、私の昔の失敗の話。次から、ほかの人がいるときには出さないでほしい」。これなら対象もお願いも具体的です。「いつもそう」「私を見下しているでしょう」と始めると、回数や本心をめぐる議論が先に立ち、やめてほしい行動が埋もれやすくなります。
「そんなつもりじゃなかった」と返ってきたら、「笑わせようとしたのは分かったよ。あの話は私からすることにしたい」と、希望に戻れます。相手の説明を聞くことと、自分のお願いを取り消すことは別々です。同じ説明を何度も求められて疲れたら、「伝えたいのはそこまでだよ」で会話を終えるのも、一つの返事ですよ。
断りたいときほど、つい細かな理由を並べたくなります。でも「お金がないから行けない」では「貸すよ」、「帰りが遅いから」では「泊まればいい」と、親切な解決案が返ってくることも。行きたくない集まりなら、「今回は参加を見送るね。誘ってくれてありがとう」で用件は届きます。別の日に会いたい気持ちがあるときだけ、自分から代わりの日を出せば十分です。
共有する情報と会う場を選ぶ
話したことが広まりやすい相手には、秘密を守れるか試すための作り話を渡すより、広まっても困らない話題を選ぶほうが単純です。就職活動の途中経過は話さず、正式に決まって公表できる段階で知らせる。制作中の作品は見せず、公開したページを一緒に見る。相手を拒む言い回しを毎回探す負担も減ります。
会い方も小さく変えられます。帰る時刻を自分で決めやすい昼の食事を選ぶ。二人きりだと詮索が続く相手とは、共通の趣味の集まりで挨拶する程度にする。逆に、人前でだけ失敗を話題にされるなら、大人数の会食を減らすほうが自分に合うかもしれません。「人数が多ければ安心」と一律に決めず、困ることが起きる場面を外してみましょう。
距離を少し取ってみて、次に会うのが楽しみになったら、その間隔を続ける選択があります。ほっとする一方で寂しくなることもあるでしょう。以前のように何でも話せた時間を惜しむ気持ちと、いま困っている話題から離れたい気持ちは、どちらもあなたのものです。寂しいからすぐ元に戻す必要も、距離を取ったから今後ずっと同じでいる必要もありません。

学校や職場では必要な接点を残す
席が隣、同じ班、同じ担当業務。顔を合わせること自体は選べない場面があります。そんなときは、挨拶、共同作業、締め切りの確認など、一緒に進める用事は具体的に交わし、昼休みや帰宅後の雑談まで一続きにしない方法があります。「明日の提出は三時だね。今日は先に帰るね」と言えば、共同作業を止めずに自分の時間に戻れます。
職場で、あなたの説明と同僚の説明が食い違ったとします。皆の前で「また私を陥れた」と応酬するより、「私が受け取った締め切りは木曜でした。今後の変更はチームの連絡欄にもお願いします」と、次の人も困らない形を求められます。学校なら「班の集合時刻は全員が見られるところに書こう」と提案できます。個人の親しさと、共同作業に必要な連絡を分ける工夫です。
本人に伝えると周囲を巻き込んでからかわれる、必要な連絡が繰り返し届かず授業や仕事に支障が出ている。そんなとき、一人で説明を続ける義務はありません。先生、担当者、相談窓口に「何が起きていて、何に困り、どうしてほしいか」を具体的に伝えましょう。窓口の連絡先や対応範囲について、正確な情報は学校や勤務先の公式サイトをご確認ください。制度の利用など個別の対応に迷う場合、最終的な判断は専門家にご相談ください。
怖さを感じる場面で、相手の反応を試す必要はありません。仕返しが心配なら、一対一で会って本音を聞き出す手順は飛ばせます。何と呼ぶ関係かが決まっていなくても、すでに起きたことについて助けを求めて構いません。
SNSでは投稿する人の範囲を決める
対面で渡した近況と違い、SNSの文章や写真は、最初の相手から別の人に見せることができます。親しい人向けの投稿でも、「この画面を誰かが見せたら困る」と思う情報は、投稿する時期をずらしたり、知らせたい人に会って話したりする方法があります。反対に、友達の限定投稿を見たときも、共通の友人に教えてよいとまでは受け取らないのが丁寧です。
グループの冗談に反応し続けるのがしんどいなら、まず通知を切って、必要な連絡だけ自分の都合のよい時間に確認する方法もあります。一つの投稿への「いいね」がなかったことには、いろいろな理由が考えられます。一方で「載せないで」と頼んだ写真が何度も再投稿されるなら、注目したいのは反応の数より、具体的なお願いがどう扱われたかです。
こまさんのワンポイントアドバイス
漫画の感想を話すとき、「続きは読んだけど、あなたが読み終わるまで結末は言わないね」ってできますよね。近況を預かったときも同じで、知っていることと、自分が話していいことの間には少し距離があります。「それは本人から聞いてね」の一言で守れる楽しみや信頼って、案外多いですよ。

自分の言葉が誰かを傷つけたとき
ここまで読んで、友達に「今回は運がよかったね」と言ってしまったことを思い出した人もいるかもしれません。まず、その一言を具体的に引き取れます。「昨日、おめでとうのあとに運の話をしたけど、準備してきたことを軽く扱う言い方だった。ごめんね」。続けて「私って嫌な人かな」と聞くと、今度は友達があなたを安心させる番になってしまうので、返事は相手に任せましょう。
もし話をほかの人に伝えてしまったなら、謝る以外にできることもあります。どこまで誰に話したかを当人に伝える。自分が投稿したものなら下げる。すでに知った人には、それ以上広めないでほしいと頼む。ただし、訂正するため大勢に一斉送信すると、知らなかった人にまで知らせる結果になりかねません。誰に何を伝え直すかは、本人の希望も聞いて決めたいところです。
友達の成功を聞いて、うれしさより先に悔しさが出る日には、「知らせてくれてありがとう」とだけ返し、自分の残念さは別のところで受け止めてもいいんです。相手の知らせを値踏みせずに受け取る方法は、満点のお祝いコメント一つだけではありません。次の似た場面で、前回とは違うひと言を選ぶことが、相手にも見える変化になります。
よくある質問
フレネミーと、仲はいいけれど相性が悪い友達の違いは?
一度の失敗や気まずさでは、相手がフレネミーかどうか分からないことが多いです。見比べるのは、その後どんな行動が続くか。自分の話を続けられるか、間違った事実を直してくれるか、相手が約束を守るか。ここでは、謝罪だけで終わるか、写真や投稿を実際に直したかまで含めて判断しましょう。
よきライバルもフレネミーですか?
いいえ。同じ目標を競い合っても、約束を守り、自分の感情に責任を持つ相手はよきライバルです。悔しがっているのに、あなたを笑い者にはしない。そうした約束の内容が守られているなら、競争心そのものは友情を壊しません。
一度の失言で「フレネミー」と判断できますか?
結論づけには早すぎます。まず、自分が話した情報の範囲を思い出してみましょう。その後は、「私から話してほしい」「投稿する前に聞いてほしい」などのお願いを具体的に伝えるタイミングです。お互いに言葉が通じているなら、そこから関係を調整できます。
いきなり絶交する必要はありますか?
いいえ。相手の悪意を確かめる前に、あなたが自分にできる範囲の選択をしてください。たとえば、公開できる情報を減らす、話す場所を変える、集まる人数を減らす。「付き合いがうまくいく」ことと「距離を保つ」ことは、両方いっぺんに目指せます。
自分の言葉がフレネミー的だったら、どうすればいいですか?
「よかったね」のあとに余計な言葉を足した自分を思い出したら、まずその一言を具体的に引き取れます。「昨日、おめでとうのあとに運の話をしたけど、準備してきたことを軽く扱う言い方だった。ごめんね」。続けて「私って嫌な人かな」と聞くと、今度は友達があなたを安心させる番になってしまうので、返事は相手に任せましょう。
まとめ|安心して話せる距離を選ぶ
フレネミーは「敵のふりをした友達」ではありません。英語のfrenemyは友人のように親しく接しながら、相手をおとしめたり、敵やライバルのように振る舞ったりする人のことです。ここで見たいのは、相手がどんな気持ちで言ったかではなく、喜びを伝えたあと、あなたの話はどう扱われ、約束は守られたかという流れでした。
仲良さそうに見える関係が続くのは、あなたの性格が悪いからではありません。あなたも友達も、そのときはどう動くのが一番いいか、探しながら付き合っているのです。だからこそ、その人が悪い人かを見抜くのが目的ではありません。たとえ「あの人はどうしてあんな言い方をするのだろう」と悩んでいても、こちらが何を話すか、誰に広めてほしくないか、会うときにはどの場面を選びたいかを決められるのです。
もしうれしい知らせを伝えたとき、あなたの耳に最初に届くのは「よかったね」という一言。その直後に、あなたの苦労や準備を軽くする言葉が続いたら、そこからまた何を話すかを自分で選び直すことができるでしょう。相手のことを責めずに、自分と相手の距離を変えることから始めてみましょう。
(運営者:こまさん 執筆時間:3時間)


